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白馬岳
久しぶりに登ることのできた北アルプス屈指の高山植物と展望の名山
2022年7月30〜8月1日
白馬岳D(2,932.3m/百名山)、小蓮華山A(2,763.4m)、白馬乗鞍岳E(2,456m)
行程 7月29日 豊川(9:03)・・・やまきゅう荘
30日 やまきゅう荘・・・栂池ゴンドラリフト栂池高原駅━━栂の森駅(7:45)・・・栂池ロープウエイ椿大門駅━━自然園駅・・・登山口(7:45)・・・銀命水(8:53)・・・天狗原(9:40-10:07)・・・天狗原(9:21-29)・・・雪渓(10:02)・・・三角点横(10:12)・・・白馬乗鞍岳(11:51-12:24)・・・雪渓(10:02)・・・大池山荘(13:10)
31日 大池山荘(6:59)・・・船越の頭(7:05)・・・小蓮華山(8:25-41)・・・三国境(9:29-44)・・・白馬岳(10:34-11:13)・・・白馬山荘(11:30)
8月1日 白馬山荘(5:43)・・・白馬岳(6:01-13)・・・三国境(6:44-48)・・・小蓮華山(7:27-32)・・・船越の頭(8:26-40)・・・大池山荘(9:22-37)・・・白馬乗鞍岳(10:13-40)・・・天狗原(11:46-12:11)・・・銀名水(12:34)・・・登山口(13:14)・・・自然園駅━━栂池ロープウエイ椿大門駅・・・栂の森駅━━栂池ゴンドラリフト栂池高原駅
山行記
●昨年から始まった同級生を中心とした山登りだが、今回は、有志で日本アルプスへ挑戦することになった。初心者もいるし、年齢も60を超えたメンバーでもあるので、行先は無理のないこの行程にした。
●白馬岳なら白馬大池で1泊し、次の日に白馬山荘に泊まれば1日当たりの行程も4時間程度に抑えられる。ということで、山小屋も予約でき、準備万端だったのだが、週間天気は3日間とも雨の予報が変わらない
●それでも直前にやや良くなり、午前中に行動すれば雨に降られることはなさそうだ。当日は、午後6時頃豊川を出発し、いつも行く栂池の民宿で休ませてもらい、ゴンドラの運転開始時間に間に合うように出発するという予定だ。
●ところが、出発前の情報によると、白馬山荘は新型コロナウイルス感染者の発生に伴い当面の間営業自粛だという。それなら2日目は白馬大池山荘からの往復にするしかないと思っていたが、直前に30日からの営業再開の情報が入り一安心だ。
30日
●新型コロナウイルス感染急拡大の影響か土曜日にしてはゴンドラやロープウェイは空いている感じだ。予定どおり栂池自然園駅に着くと、舗装路を歩いて自然園入口まで登る。
●登山道入口には登山指導員がいて、ここから上には指導員の常駐が無いと伝えていた。登山口からいったん下って沢を渡ると急な登りが始まる。木の階段や平板ブロックなどで整備された道だが、このところの雨で濡れていて滑りやすい。
●しだいに背の高い木が少なくなり、栂池自然園などを見下ろすことができる。さらに進むと、銀命水が現れるが、そこから少しで天狗原手前の湿原に出る。
●そこにはまだ多くの雪が残っており、雪解けした部分ではチングルマやハクサンコザクラなどが咲いていていい感じだ。一登りすれば木道が現れ天狗原に到着する。天狗原ではキンコウカやイワショウブ、ワタスゲなどが咲き、小鳥の鳴き声も心地よい。 ●しかし、少し先で蓮華温泉方面の道を分け、木道が切れると白馬乗鞍岳への岩が多く不安定で急な登りが始まる。それに手こずっているうちにいよいよ雨が落ち始めた。
●不安定な急坂は大岩地帯に代わり、その後雪渓を渡って少し登れば白馬乗鞍岳山頂の一角に出る。道は平坦だが岩が多く相変わらず歩きにくいが、白馬乗鞍岳山頂の大きなケルンが見えているので気分は違う。
●白馬乗鞍岳山頂で少し休むが、雲が盛んに上がってきているので、そこそこにして先へ進む。山頂からは依然歩きにくい道が続くが、緩やかな下りで、途中から白馬大池とこの日の目標の大池山荘が見えてくる。
●歩きにくい道で、疲労感が増してくる頃だが、ひたすら下る。そして山頂手前まで来た時に雨が降ってきた。何とか大池山荘に着いたが、その直後に雨脚が強まってきた。たちまち、登山道は水で浸かり、隣の食堂までも行けない状態だった。
●山小屋の受付を済ますが、4人で一区画をあてがわれたので快適だ。やがて雨が止んだので外へ出て花を楽しんだ後、夕焼けで染まる空を楽しむことができ、未明には降るほどの星空を楽しむことができた。
31日
●早朝5時の山小屋の朝食を済ますと早速出発だ。天気は上々で、周りの山もはっきりと見える。高山植物も雨で少々傷んでいるが、水滴の付いた花もまたいい感じだ。
●まずはライチョウ坂と呼ばれる道を登って最初のピークの船越の頭を目指す。前日の歩きにくい不安定な道とは打って変わって歩きやすく快適だ。坂の名のライチョウはこの日は見ることができなかったが、帰りには何とか姿を見ることができた。
●八ヶ岳や富士山、浅間山や北信五山、雪倉岳、朝日岳など、登るに連れ展望が広がり、コマクサやリンネソウ、チシマギキョウ、ミヤマダイコンソウ、ハクサンフウロ、ミヤマキンバイなどの花々もよく咲いていて、それらに見とれてなかなか進まない。
●船越の頭ではハクサンシャジンやヤマハハコ、シナノオトギリなどがよく咲いていた。そこからは次のピークの小蓮華山も見えるがまだまだ遠い感じだ。ここへ来てガスが上昇してきて展望もその間からになってきた。
●小蓮華山が近付くと、タカネナデシコ、ミヤマダイモンジソウ、ウメバチソウ、ミヤマアズマギクなど、花の種類はさらに増え、さすがは花の山だ。展望はガスが邪魔になってくるが、それらの花を楽しみながら登っていくと小蓮華山山頂に到着する。
●小蓮華山山頂からガスの合間に見える白馬岳山頂はまだまだ高く遠い感じだ。小蓮華山から緩やかに下り、少し登り返すと三国境、そこは雪倉岳、朝日岳を越えて親不知へ続く栂海新道の入口でもある。
●後は白馬岳に向けてのひたすらの登りとなる。ガスはますます濃くなり、白馬岳本峰はよく見えないが、隣に見えている旭岳を目安に山頂への距離や標高を想定しながら登っていく。
●シコタンソウやタカネヤハズハハコ、ミヤマシオガマなど、ますます種類を増す高山植物に励まされながらひたすら登るが、偽ピークが多くなかなか山頂が見えてこない。何とか白馬岳山頂に着いた時には展望もすっかりガスに飲み込まれていた。
●コロナ禍で3年のブランクを経て登ることができた日本アルプスに感慨が深く、メンバーとしばらく過ごした後、この日宿泊する白馬山荘へと下る。
●前々日まで新型コロナウイルス感染者の発生で営業自粛していた白馬山荘では、レストランの営業は停止しており、期待していた生ビールを飲むことができなくてショックを受けながら、仕方が無いので自販機の缶ビールを飲むことにした。
●山荘では夕食時もコロナ対策が徹底しており、席に着くのに時間がかかる。それでも、この日再び新型コロナウイルス感染者が出て、翌日から再度営業自粛になったのは、帰路、大池山荘の前に立てられた看板を見て初めて知ることとなった。
●白馬山荘では、新型コロナウイルス感染拡大でキャンセルが多かったようで一部屋を4人の貸切で、不謹慎な言い方だが、この夏山最盛期にゆったりと泊まることができたのは新型コロナウイルス感染拡大のおかげかもしれない。
●夕方から夜は雨になり、止んだ後も濃いガスがかかって展望も何も無かったが、未明にはガスは消え、再び満天の星を観ることができ、富山や黒部市街の夜景と能登半島の夜景まで楽しむことができた。
8月1日
●今回これ程の好天は予想されなかったので、朝食とほぼ同じ時間の御来光は観ることができなかったが、白馬岳の影やその名のとおり鋭く尖がって見える剱岳などが赤く染まるのを山荘前で観た後、朝食を頂いていよいよ出発だ。
●楽しく、収穫も多かった今回の山行だが、この日は二日かけて歩いてきた道を一気に下らなければならない。二日間歩いた疲労感と早朝ということもあり、重い体に鞭打ちながらまずは白馬岳山頂へ登る。
●昨日ガスで何も観えなかった白馬岳山頂では、剱立山連峰や槍穂高などの北アルプスから南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、富士山、北信五岳、白山などの山々、富山湾と富山市街、能登半島や佐渡島まで、いつまで観ていても飽きることはない
●白馬岳山頂で展望を楽しんだ後、長い長い来た道を戻る。しだいにガスが上がり展望も悪くなってきて、登山口に着く頃には雨も降りだした。ロープウェイとゴンドラを乗り継いで栂池高原に戻ると晴れていて、代わりに厳しい暑さが待ち受けていた。

民宿前から見る本日歩く稜線 栂池自然園入口と白馬乗鞍岳 銀命水
天狗原 岩稜帯から雪渓を登る 白馬乗鞍岳山頂
白馬乗鞍岳から見る白馬大池 大池山荘前から見る夕焼 池山荘前から見る船越の頭方面
船越の頭 船越の頭から見る小蓮華山 小蓮華山山頂
三国境 白馬岳山頂 白馬岳山頂から白馬山荘へ下る
白馬山荘から見る白馬岳の影 白馬岳山荘前から見るモルゲンロートの白馬鑓ヶ岳と槍ヶ岳、剱岳などの北アルプスの山々
八ヶ岳と富士山 白馬岳山頂付近から見る浅間山、四阿山、北信五岳
白馬岳山頂から見る白山と剱・立山などの北アルプスのパノラマ
白馬岳山頂から観る雪倉岳、朝日岳、青海黒姫山、日本海 白馬岳山頂から見る佐渡島
白馬岳山頂から見る小蓮華山と北信五岳、栂池自然園も見える 白馬岳山頂から見る黒部川と黒部市街
小蓮華山から見る白馬の街 小蓮華山から見る白馬岳、白馬鑓ヶ岳、鹿島槍ヶ岳などの後立山の山々
小蓮華山から見る白馬大池 船越の頭から見る栂池自然園 白馬大池の看板
白馬乗鞍岳から見る白馬大池 天狗原から見る白馬乗鞍岳 帰路のライチョウ坂に現れたライチョウ
イワヒバリ 白馬大池に浮かぶサンショウウオ
タテヤマウツボグサ
コマクサ ミヤマシシウド
オオハナウド ヤマブキシショウマ タマガワホトトギス
トリアシショウマ   オニシモツケ ヒオウギアヤメ
タカネニガナ クルマユリ シロバナタカネニガナ
ミヤマツボスミレ オオバミゾホウズキ ネバリノギラン
ツマトリソウとマイヅルソウ ヒロハユキザサ アカモノ(イワハゼ)
ウラジロナナカマド イワショウブ キンコウカ
ワタスゲ キバナノコマノツメ
ベニバナイチゴ イワカガミ ジムカデ
ハクサンコザクラ タカネバラ ミヤマコゴメグサ
ヒメシャジン トウヤクリンドウ ハクサンシャクナゲ
コバイケイソウ シロウマチドリ ムカゴトラノオ
ウサギギク ミヤマオトコヨモギ ゴゼンタチバナ
リンネソウ チシマギキョウ シナノキンバイ
ミヤマアキノキリンソウ シナノオトギリ ミヤマダイコンソウ
エゾシオガマ ハクサンイチゲとミヤマダイコンソウ ヨツバシオガマ
ミヤマリンドウ ムシトリスミレ
ウメバチソウ タカネナデシコ
ミヤマアズマギク イブキジャコウソウ イワイチョウ
ハクサンフウロ イワギキョウ ミヤマダイモンジソウ
タカネツメクサ ミヤマクワガタ タカネヤハズハハコ
クモマミミナグサ ミヤマトウキ シロウマアカバナ
終わりかけのウルップソウ ミヤマシオガマ シコタンソウ
ミヤマコウゾリナ テガタチドリ ミヤマオダマキ
チングルマの綿毛 ミヤマホツツジ ハクサンシャジン
オヤマリンドウ ヤマハハコ クモマニガナ
イワイチョウ モミジカラマツ ハクサンコザクラ
チングルマ タテヤマリンドウ アオノツガザクラ
オオヒョウタンボク オオバタケシマラン ハナヒリノキ
オオシラビソ(アオモリトドマツ) コケモモ オタカラコウ
ツクバネソウ ズダヤクシュ ミヤマゼンコ

TOP年別山行記録2022年>白馬岳