TOP年別山行記録2019年>編笠山、西岳

編笠山、西岳
雨模様の中 一度訪れてみたかった「遠い飲み屋」で名酒を堪能する
2019年7月6〜7日
編笠山A(2,623.9m)、西岳A(2,398m)
行程 5日 豊川━━諏訪湖SA(仮眠)
6日 諏訪湖SA━━富士見高原GC登山者用駐車場(6:15)・・・車止めフェンス(6:29-35)・・・林道(6:46)・・・西岳、編笠山分岐(6:59)・・・不動清水(7:07-20)・・・展望のいい岩場(9:55)・・・西岳(10:10-21)・・・崩壊地(11:11)・・・青年小屋(11:20)
7日 青年小屋(6:48)・・・編笠山(7:19-35)・・・標高2300m地点(8:10)・・・標高2000m地点(8:53)・・・標高1800m地点(9:12)・・・臼久保岩小屋(9:15)・・・標高1640m地点林道(9:29)・・・西岳、編笠山分岐(9:52)・・・車止めフェンス(10:06)・・・富士見高原GC登山者用駐車場(10:12)
山行記 編笠山の下にある青年小屋は、赤提灯のぶら下がる、「遠い飲み屋」と呼ばれ、NHKの「新日本風土記」などのメディアで何度か紹介されている。酒好きで山好きの自分も一度行ってみたいと思っていたところだ。そんな中、職場のクラブの夏山山行として、そこへ行く企画が立てられたので、それに乗っかってみることにした。
一日目
●金曜日の仕事が終わってから夜9時に集合場所へ集合したものの、雨足が強く、どう考えてもこれから山へ行くという感じではないが、曇りという直前の天気予報を信じて登山口の富士見高原を目指す。
●この辺りへ行くのには、新東名高速-東海環状道-中央道経由で行くのが一般的だが、新東名高速-中部横断道-中央道経由で行くのもありで、迷ったが、結局前者で行くことにした。
●しかし、調査不足で、東海環状道が工事のため一部通行止めになっているということを途中で知ったが、既に後戻りはできず、工事区間手前の土岐南ICで強制的に下ろされ、そこから中央道の土岐ICまで一般道を走ることになった。
●多少のロスだったが、気を取り直して途中の諏訪湖SAまで行って仮眠をし、翌朝早々に、朝食を摂り昼食を買い出しして登山口の富士見高原GC登山者用駐車場を目指すことにした。
二日目
●諏訪湖SAから諏訪南ICで下り、ナビに従って富士見高原GC登山者用駐車場を目指す。あらかじめグーグルアースでイメージトレーニングをしておいたので、すぐに分かったが、問題はガスが立ち込めるこの梅雨時の天気だ。
●その日の朝の天気予報では、曇りで雨の心配は無いようなので、支度を済ますと歩き始める。最初は案内に従って舗装道を登るが、意外に斜度があり、後の行程が長いのでここはゆっくりと歩く。
●舗装が切れてから少し進むと車止めの木製のフェンスが現れるので、それを越えたところにある登山ポストに必要事項を記入してさらに進む。道端ではシモツケやヤマオダマキ、ウツギ、ナワシロイチゴなど、すでに豊富な花々がお出迎えだ。
●少し進むと林道に出て、その林道を少し歩くとすぐに「進路」と書かれた案内があり、そこから再び山道に入る。次に出る林道が西岳方面と編笠山方面の五差路の分岐になる。
●案内に従い西岳方面へ林道を登っていくと、「便所」という文字がやたらと目立つ広場に出るが、そこが「不動清水」で、柄杓も置かれているので美味しい水を飲むことができる。すぐ近くの湿地ではクリンソウが咲いていた。
●西岳への登山道は水場の奥からで、ここから本格的な山道が始まる。樹林帯の中、急な登りが続くので、途中で何度か横切る林道がいいアクセントになり、休憩のきっかけにもなるのでありがたい。
●湿度の高い樹林帯には、ギンリョウソウやイチヤクソウ、ササバギンランなどが咲き、標高が上がるに従い、キバナノコマノツメやレンゲツツジ、マイヅルソウ、シロバナノヘビイチゴなどの花が加わる。
●急で単調な登りが延々と続くが、徐々に植生も変わってきて明るくなってくると、展望が広がる岩場に出る。そこからは、隣の編笠山や権現岳が見える外、雲の上に浮かぶ富士山や南アルプスの峰々を望むことができ、大いに盛り上がった。
●展望地から再び樹林帯に入り、少し登れば西岳山頂に到着する。西岳山頂も展望が良く、なだらかな編笠山や急峻な権現岳の岩峰を間近に見ることができたが、既に富士山や南アルプスなどはガスに包まれてみることができなかった。
●ここまで来れば急な登りも終わりかと思うと気も楽になるが、岩で歩きにくい道を下り、ようやく平坦な樹林帯の道を歩くようになる。その後少し登ると沢沿いの崩壊地に出る。
●崩壊地を慎重に通過すれば、後は平坦な道を進めば、目的の「遠い飲み屋」、青年小屋に到着する。途中足がつったため先に行ってもらったていたメンバーと一旦合流したが、権現岳をピストンするというのでそれを見送り、一人休憩室で飲み始めた。
●休憩室で既に飲み始めていたグループの人たちと話が弾み、それぞれ、下界から持ってきたという「獺祭」の一升瓶と「久保田」の萬壽、こちらが用意した「雪中梅」の大吟醸を小屋で冷やしてもらい、後で飲もうということにした。
●小屋にも、ビールはもちろん「田酒」や「雪の茅舎」などの銘酒が用意してあり、注文すると冷蔵庫から出してきて正味一合注いでくれる。ウイスキーや焼酎などの蒸留酒はボトルキープも可能で、さすが「遠い飲み屋」と標榜するだけはある。
●権現岳からメンバーが戻ると、先程の日本酒を開けて、夕食前から宴会が始まった。そこで飲み過ぎたからか、夕食が終わると皆早々に部屋に戻って寝てしまった。
三日目
●夜半に降り出した雨は、出発時間が近付くにつれ激しくなり、加えて風も強まったのでなかなか出発が躊躇されたが、この日は編笠山を越えて下山するだけなので、意を決して出発することにした。
●いつもは軒先に吊るされている「遠い飲み屋」の赤提灯は、雨のため屋内に避難していたので、屋内で赤提灯と一緒に記念写真を撮った後、カッパを着て雨の中を出発した。
●大きな岩の多い編笠山の登りは、雨と風で危険な状態なので慎重に登る。ほんの標高差150m程の登りだが、歩きやすいルートを見極めるのが大変で、かなり長く感じた。
●歩きにくい大岩が累々とする編笠山山頂からの展望は想像した通り全く無く、雨風はより強く危険なため、記念写真を撮って早々に下山を始める。
●下山も大岩を伝いながらなので登りよりも厄介で、ひたすら慎重に下る。大岩の道はしばらく続き嫌になってくるが、樹林帯に入るようになると、土が現れ少し歩きやすくなる。樹林の中は苔が美しく、さすがは八ヶ岳だ。
●この登山道には、標高と山頂までの所要時間がかかれた標識が標高100m毎に立てられているのでいい目安になる。下るにつれ植生も変化し下ってきたという実感はあるが、やはり長く感じる。
●当初から心配していた膝の具合も、この日まで2週間程養生してきた甲斐があってそれほど悪化していないが、下りは特に膝に負担がかかるので不安を抱えながらの下りであることには変わりない。
●雨も徐々に上がるのではないかと思っていたが、一向に上がる様子も無く、結局、車を停めた富士見高原GCの登山者用駐車場に着いても風雨は弱まらなかったので、ワゴン車のバックハッチの下で雨宿りをしながら交代で雨具を仕舞うことになった。
●帰り支度が済むと、すぐ近くの富士見高原ホテル八峯苑鹿の湯で汗を流してさっぱりした後、今度は小淵沢ICから中央道、中部横断道、新東名高速経由で帰ることにした。

ガスの中駐車場から登山口へ向かう 車止めゲート 西岳、編笠山分岐
不動清水の奥が登山口 2138mピーク 岩場から見る編笠山と富士山
岩場から見る北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳 岩場から見る富士山 岩場から見る鳳凰三山
西岳山頂と編笠山 西岳山頂から見る権現岳 編笠山が近付いてくる
崩壊地を慎重に通過する 青年小屋と編笠山 風雨の中提灯が避難した青年小屋を出発
風雨が強く危険な編笠山山頂 編笠山山頂から微かに見える西岳 苔の森を下山する
この標識がいい目安になる 臼久保岩小屋 青年小屋オリジナル缶バッジは4種類ある
ナワシロイチゴ ウツギ イタチササゲ
センダイハギ アヤメ ヨツバヒヨドリ
シモツケ ニッコウキスゲ(ゼンテイカ) ノアザミ
サワギク ノイバラ イブキジャコウソウ
スズシロソウ イヌトウバナ ヤマオダマキ
カイジンドウ クリンソウ ギンリョウソウ
イチヤクソウ ササバギンラン レンゲツツジ
サラサドウダン キバナノコマノツメ マイヅルソウ
サルオガセ シロバナノヘビイチゴ ムカゴトラノオ
コケモモ ツマトリソウ ゴゼンタチバナ
イワカガミ ミツバオウレン トリアシショウマ

TOP年別山行記録2019年>編笠山、西岳