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唐松岳
今シーズン最大級の人出を記録した北アルプス稜線への最短コース
2014年9月13〜14日
唐松岳A(2,696.4m)
行程 13日 黒菱駐車場━(リフト)━鎌池━(リフト)━八方池山荘(7:51)・・・息ケルン(8:36)・・・八方ケルン(8:43)・・・第3ケルン(8:54)・・・丸山ケルン(10:24)・・・唐松岳頂上山荘(11:11-11:30)・・・唐松岳(11:48-57)・・・唐松岳頂上山荘(12:12)
14日 唐松岳頂上山荘(7:32)・・・丸山ケルン(8:08)・・・扇雪渓(8:26)・・・八方池(9:09)・・・八方ケルン(9:25)・・・息ケルン(9:30)・・・八方池山荘(10:10)━(リフト)━鎌池━(リフト)━黒菱駐車場
山行記
一日目
●三連休は天気が良さそうなので、妻を連れて北アルプスへ行くことにした。妻にとっては始めてのアルプスになるので、一番楽なコースとして八方尾根から唐松岳のコースを選んだ。金曜日の午後出発したが、高速料金が3割引になるよう、梓川のSAで仮眠をして、翌朝5時に出発、コンビニで買い物をしながら登山口の黒菱の駐車場を目指した。
●朝7時半が黒菱第三リフトの始発だが、道が空いていて6時半には到着してしまった。駐車場は既に半分ほど埋まっていて、そこから歩いて登る人は既に歩き始めていた。支度をしてリフトに並んでいると、定刻前に動き始めたのでそれに乗る。ゆっくりなリフト沿いには、ウメバチソウやイワショウブなどが無数に咲いていた。
●リフトを降りると鎌池湿原の横で兎平から来るアルペンクワッドリフトと合流し、次はグラートクワッドリフトに乗る。高速リフトはあっという間に八方池山荘まで運んでくれる。八方池山荘前は、早朝にもかかわらず、既に多くの登山者や観光客でごった返していた。
●山荘前の雑踏を避けるように早速出発することにした。最初は石畳で整備された緩やかな道が続く。沿道にはウメバチソウやイワショウブ、タカネマツムシソウ、ハクサンシャジン、カライトソウなどの高山植物が咲き競い、振り返れば、戸隠連峰や頚城山塊などが青空の下にずらりと並ぶ。
●やがて木道が現れると、アカバナシモツケソウやハッポウコゴメグサ、クガイソウ、シナノオトギリなど高山植物の種類はさらに増すが、所々にある高山植物の名前が書かれたプレートが有難い。木道が終わると尾根上に出るが、そこは広場になっていてトイレがあり「息ケルン」と書かれたケルンが立つ。
●ここは既にハイマツ帯で、尾根道の先や不帰ノ剣などが見渡せる。八方ケルンを過ぎると有名なの八方池は近い。八方池は少し稜線から外れるので、そこへ寄るのは帰りにすることとして、右手下に八方池を見ながら第3ケルンを通って先へ進む。この辺りからは不帰ノ剣がくっきりと見ることができ、その上の残月と併せて絶景が目前に広がっていた。
●やや傾斜が急になると、道はダケカンバ帯を通るようになり、扇雪渓の下に出る。雪渓下では多くの登山者が休憩しており、こちらも少し休憩をしてから先へ進む。ダケカンバの中、雪渓の右を大きく回り込みながら雪渓上部に出ると、再びハイマツ帯の中の急登となり、それを登りきると丸山ケルンの立つ広場に出る。
●丸山ケルンを過ぎると、行く手に幾つものピークが次々と現れるが、全てピークの左を巻いて道が付けられているので大きなアップダウンも無く緩やかに登っていく。丸山を過ぎた辺りからガスが上がってきて遠望の利かない道は単調だ。ピークを幾つか巻いていくと、突然山小屋が見えるが、それが今夜お世話になる唐松岳頂上山荘だ。
●まだ11時を過ぎたところで、これから唐松岳に登ってから帰路についても十分下山できる時間だが、せっかくなので唐松岳頂上山荘で宿泊の手続きをして唐松岳山頂を目指す。
●唐松岳は、山荘の向こう側へ続く道を一旦下り登り返したところで、既に多くの登山者が行き来しており、山頂にも多くの人がいるのが見えていた。ザックを唐松岳頂上山荘に置いて空身なので、快調に登っていくと約20分程で、三角点と後立山などでよく見る黄色の木の山頂標柱が立っている唐松岳の山頂に到着する。
●山頂は多くの登山者でごった返しているが、肝心の展望は不帰ノ剣が少し見えるだけで、剱岳や立山どころか隣の五竜岳すら見ることができなかった。仕方がないので早々に唐松岳頂上山荘へ下り、一杯900円也の生ビールを飲み食事時間を待った。
●唐松岳頂上山荘は予想通り満員だったが、受付が早かったせいか、思ったよりスペースが確保できたのは幸いだった。遅く到着した人達は、廊下で座って夜を過ごしていたようだ。
二日目
●前日夕方から降り始めた雨は、いつの間にか止み、朝方には満点の星空が広がっていた。ガスもしだいに取れてきて、前日見ることができなかった立山連峰や五竜岳などもくっきりと見えていたので、7時20分という遅い朝食の前に山荘の裏手にあるピークへ御来光を見に行くことにした。ピークは御来光待ちの登山者で既に満杯状態だったが隙間を見つけて陣取り、ひたすら待つ。
●東側の雲海の上には、南アルプスや中央アルプス、八ヶ岳、頚城山塊、浅間山などが浮かび、富士山の姿も確認できた。西側に目と転じると、剱岳、立山、薬師岳、水晶岳、から鷲羽岳なども見ることができた。寒さに耐えながら待つ中、5時半頃ついに東の空に太陽が登り始めた。
●今シーズン天候不良が続きなかなか見られなかった御来光とアルプスの大パノラマを満喫した後、山荘で朝食を頂き帰路に着く。来た道を戻るが、登ってくる登山者が多くすれ違いでなかなか進まない。何とか黒菱駐車場に戻ると、駐車場は満杯で、黒菱林道のかなり下まで路駐してあり、係員が上下に待機し、車が鉢合わせしないように連絡を取り合っていた。

黒菱駐車場から見る白馬三山 黒菱第3ペアリフト 黒菱第3ペアリフトから見る駐車場と妙高、戸隠の山々
鎌池湿地の向こうに見える白馬三山 グラートクワッドリフトの駅から見る五竜岳と鹿島槍ヶ岳 八方池山荘付近から見る浅間山と四阿山
振り返る八方池山荘とグラートクワッドリフトの駅 息ケルンから行く方向を見上げる 八方池、不帰ノ剣と残月
第3ケルンと丸山、不帰ノ剣 扇雪渓 丸山ケルン
ガスの中唐松岳頂上山荘が見えてくる 唐松岳頂上山荘 三角点と黄色の標柱がある唐松岳山頂
雲の上から上がる御来光 日の出直後雲上に浮かぶ八ヶ岳と富士山 日の出直後の剱岳と立山、薬師岳
モルゲンロートに染まる白馬岳、白馬鑓ヶ岳 モルゲンロートに染まる五竜岳 御来光見物で込み合う唐松岳山頂

早くも雲のかかり始めた白馬岳

日の当たり始めた立山連峰

日の出直後の水晶岳と鷲羽岳
 五竜岳           鷲羽岳 水晶岳 赤牛岳       薬師岳    立山                 剱岳
雲海の上に浮かぶ浅間山と四阿山 富山平野や日本海まで展望が広がる 八方池と第3ケルン
イワショウブ タカネマツムシソウ カライトソウ
ウメバチソウ シナノオトギリ クガイソウ
ミヤマコゴメグサ ヤマハハコ ゴマナ
ハクサンシャジン キンコウカ アカバナシモツケソウ
タカネミミナグサ オヤマトリカブト クロトウヒレン
オヤマリンドウ ミヤマセンキュウ ミヤマリンドウ
タテヤマウツボグサ タムラソウ ハッポウウスユキソウ
ミヤマアキノキリンソウ ヨツバシオガマ トウヤクリンドウ
コマクサ ハッポウワレモコウ ハッポウアザミ
ニッコウキスゲ ウサギギク ミヤマコウゾリナ
タカネヨモギ チングルマ ノコンギク

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