| 蓮華岳、烏帽子岳 | ||
| 図鑑ができる程の豊富な高山植物が咲く北アルプスで最も地味な山域 | ||
| 日 | 2012年8月2〜4日 | |
| 山 | 蓮華岳A(2,798.6m)、烏帽子岳A(2,628m/200)、南沢岳(2,626.3m)、不動岳(2,601m)、船窪岳(2,459m)、七倉岳(2,509m)、北葛岳(2,551m) | |
| 行程 | 2日 七倉━タクシー━高瀬ダム(5:41)・・・ブナ立尾根取付(6:06)・・・三角点(8:36)・・・烏帽子小屋(9:58)(泊) | |
| 3日 烏帽子小屋(4:37)・・・ニセ烏帽子(4:44-5:07)・・・烏帽子岳分岐(5:19)・・・烏帽子岳(5:37)・・・烏帽子岳分岐(5:57)・・・南沢岳(6:57)・・・南沢乗越(7:47)・・・不動岳(8:38)・・・船窪岳第二ピーク(11:14)・・・船窪岳山頂(12:46)・・・船窪乗越(13:03)・・・船窪キャンプ場(14:08)・・・船窪小屋(14:32)(泊) | ||
| 4日 船窪小屋(4:25)・・・七倉岳(4:31-59)・・・七倉乗越(5:41)・・・北葛岳(6:27)・・・北葛乗越(7:22)・・・蓮華岳(9:08-21)・・・針ノ木小屋(10:10-28)・・・大雪渓下(12:02)・・・大沢小屋(12:31)・・・湧水(12:52)・・・道路(13:24)・・・扇沢(13:44)━タクシー━七倉 | ||
| 山行記 | 一日目 ●アルプスもこれまでいろいろ登ってきたが、それぞれ単独で登ってきたものが多く、そろそろ稜線を繋ぐ山行をしてみたくなってきた。ということで、思いついたのが北アルプスの中でも最も標高の低い稜線で、おそらく最も地味なこのコース、しかも、崩壊が激しくなかなかの難コースらしい。 ●梓川SAで仮眠し、駐車場のある七倉へ向かう。少し早く出過ぎたのか、5時前に七倉の駐車場に着いた。ゲートの開くのは5時半、まだ高瀬ダムへ行くタクシーも来ていなかった。やがて、タクシーが来ると相乗りで乗車し、登山口の高瀬ダムまで向かった。 ●高瀬ダムに着くと、靴の紐を縛り直して出発する。トンネルを歩いてブナ立尾根の取り付きまで河原を歩く。ここを歩くのは3度だが、来る度に道が違うように感じる。 ●ブナ立尾根の取付からは、いきなり桟道のかかる急登が始まる。日本三大急登に数えられるこの尾根は、急だが道がジグザグに付けられている上によく整備されているので意外と登りやすい。 ●しかし、これといった目印もなく登り続けるのは大変だ。明日以降の長い行程を考え、焦らず抑えながら登ると三角点を見つけた。これが地図上の2208.5mの三角点で、コースタイムと比べると大幅に早いペースということになる。 ●三角点を過ぎると傾斜は一旦緩み、烏帽子岳や、明日歩くであろう崩壊の進む荒々しい稜線が見えてくる。再び急な道を登り詰めると小さな広場に出るが、そのすぐ下が稜線分岐で、そこからはもうこの日宿泊する烏帽子小屋も見える。 ●10時前に烏帽子小屋に着いてしまったが、ここから次の船窪小屋まで行くのは無理なので、予定どおりここに宿泊することにして、何とか時間を潰すことにした。 二日目 ●朝食は5時からということなので、弁当を頼んでおいて5時前に出発する。日の出時刻前なので、どこかで御来光を見ることができるだろうと思って歩いていると、丁度ニセ烏帽子の辺りで見ることができそうなので、そこまで行って御来光を待つ。 ●低い所に雲があったので、実際の日の出時刻より少し遅れて太陽が昇った。振り向けば赤牛岳の上に残月が、薬師岳や立山連峰が少しずつ赤みを帯びていく。 ●しばらく山並を眺めた後先へ進むと、すぐに烏帽子岳への分岐に着く。せっかくなので烏帽子岳にも登っていこうと荷物を置いてそちらへ向かうと、6羽の子を連れた雷鳥がとおせんぼ。雷鳥を刺激して親子がはぐれないようにゆっくりと進んだ。 ●烏帽子岳の頂上を後にして、いよいよ未踏の道に踏み入る。南沢岳へ向かう途中は、四十八池と呼ばれる地塘が点在する湿地帯で、花も豊富だ。 ●四十八池を過ぎると南沢岳への登りが始まる。最後、コマクサが一面に咲く岩礫地を登れば南沢岳山頂だ。山頂からは薬師岳が正面に対峙し、裏銀座など北アルプスの主要な峰々が見渡せる360度の大展望だ。 ●南沢岳の下りからこのコースの特徴である、崩壊地の縁上を歩く不安定な道が始まる。崩壊地の縁上の道は、所々崩れ、反対側の樹林の中に代替の真新しい道が付けられている。その中には、ハイマツが切られておらず歩き難い所も何箇所かあったが、台風で荒れた直後で、まだ整備中とのことだった。 ●険しい道が続くが、この辺りは高山植物が豊富で、次々といろいろな植物が現れ飽きさせない。しかし、油断をして花に見とれていると足を踏み外すので要注意だ。 ●南沢乗越を越えると不動岳への登りにかかるが、これまでの切れ落ちた道が急になるので余計に大変だ。偽ピークを過ぎ、やはりこの山も頂上直下はコマクサの咲く岩礫地帯だ。不動岳山頂の標柱は、最高点をやや下がったところに設置されている。 ●ここまで来ると、今日の目的地の船窪小屋がぐっと近くなるが、まだまだ道のりは険しく長そうだ。その向こうには蓮華岳が遠くにどっしりと聳えている。 ●暑さのせいか、ペースが落ち気味だが、樹林帯を登って船窪岳第二ピークに到着する。第二ピークがあるなら第一ピークはどこかと思いながらアップダウンの多い道を進むと、第二ピークよりははるかに低いピークに船窪岳山頂の標柱が立っていた。 ●船窪岳山頂から下ると、この日の最後の登りである七倉岳への登りとなる。崩壊地の縁を登るとキャンプ場に到着し、船窪小屋へは、そこからさらに歩く。ここまで来て大分バテ気味で、コースタイムからは遥かに遅れて小屋まで辿り着いた。 三日目 ●最終日は、最も長い時間歩く予定なので、4時過ぎには小屋を出て、七倉岳で御来光を拝む。この日は前日より更に天気がよく、蓮華岳以北の後立山連峰を除く北アルプスの山々、八ヶ岳や富士山まで見ることができ、なかなか立ち去り難い所だが、まだまだこの日の行程は長いので先を急ぐ。 ●七倉岳より先は、ここまでのように崩壊地の縁を歩くようなことはないが、不安定な下りが続く。鞍部となる七倉乗越からは、北葛岳への登りとなる。 ●北葛岳は、蓮華岳と比較してしまうのであまり大きく見えないが、なかなか立派な山だ。北葛岳山頂からは、蓮華岳がまるで屏風のように立ちはだかる。北葛岳からは、北葛乗越まで標高差約300m下降し、蓮華岳へと約500m登ることになる。 ●北葛乗越から蓮華岳への登りは、急な岩登りから始まる。岩稜帯で高度を稼ぐとコマクサの咲く岩礫帯をジグザグに登るようになる。最初から頂上が見えているが、焦らずペースを保ちながら登れば、360度の展望が広がる蓮華岳の山頂だ。 ●天気も上々で、北アルプスの主要な峰々を始め、富士山、南アルプス、八ヶ岳、北信の山々などの大展望は、いつまで見ていても飽きないが、まだ帰途は長いので下山を開始する。 ●その山容のとおり、頂上部分はなだらかだが、しだいに急坂となり、針ノ木岳との鞍部に建つ針ノ木小屋に着く。針ノ木小屋では、天気がいいので布団干しの真っ最中だった。 ●少し休憩して扇沢方面へ下る。大雪渓の手前は雪解け直後の不安定な急坂が続く。この時間帯、丁度大雪渓を登ってきた人達がこの辺りに差しかかる時間帯なので、すれ違いが多くてなかなか進まない。 ●ようやく大雪渓の上部に着くと、アイゼンを装着して下り始める。赤い粉で道が示されているのかと思っていたが、それがないのでどこを歩いていいのかわからなくて戸惑うが、足跡を頼りに急な雪渓を下る。 ●雪渓が終わるとアップダウンが多く歩き難い沢沿いの道を下る。大沢小屋辺りから歩きやすい遊歩道へとかわりほっとする。大沢小屋から少し下ったところにある湧水は雪解け水のように冷たくて美味しかった。 ●やがて、工事車両専用道路と交錯するようになれば扇沢のターミナルは近い。扇沢のターミナルからは、タクシーで車の置いてある七倉まで帰り、七倉山荘で汗を流した後帰路に着いた。 |
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| 七倉 | ブナ立尾根取付 | 2208.5m三角点 |
| 烏帽子小屋とニセ烏帽子 | 烏帽子小屋前から見る赤牛岳と薬師岳 | ヘリポートから見る高瀬湖と餓鬼岳 |
| 三ツ岳へ続く裏銀座の縦走路 | ニセ烏帽子から見る赤牛岳と残月 | 朝日の当たる烏帽子岳と南沢岳背後は立山 |
| 烏帽子岳分岐と烏帽子岳 | 雷鳥の親子がとおせんぼ | 烏帽子岳から見る三ツ岳と水晶岳 |
| 烏帽子岳山頂 | 四十八池と南沢岳 | 南沢岳の斜面に咲くコマクサと立山連峰 |
| 南岳山頂と三ツ岳 | 不動岳へと続く崩壊地の縁上の道 | 不動岳山頂 |
| 船窪岳第二ピーク | 高瀬湖の奥には槍ヶ岳が見える | 船窪岳山頂 |
| 船窪乗越 | 船窪小屋のキャンプ指定地 | 船窪小屋まであと少し |
| 船窪小屋はランプの小屋 | 七倉岳山頂から拝む御来光 | 七倉岳山頂から見る八ヶ岳と富士山 |
| 七倉岳山頂と針ノ木岳 | 北葛岳山頂 | 北葛岳山頂から見る蓮華岳 |
| 北葛岳山頂から来た道と槍ヶ岳を遠望する | コマクサの咲く岩礫の道を登って蓮華岳へ | 蓮華岳山頂 |
| 蓮華岳から見る後立山と北信の山々 | 蓮華岳から見る八ヶ岳と南アルプス、富士山 | 蓮華岳から船窪小屋からの道を振り返る |
| 蓮華岳から見る針ノ木岳、立山連峰 | 針ノ木小屋と槍ヶ岳 | 針ノ木大雪渓の末端 |
| 大沢小屋 | 工事車両専用道路と何度か交錯する | 扇沢の針ノ木雪渓登山口 |
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| コマクサ | シロバナコマクサ | シナノキンバイ |
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| イワギキョウ | チシマギキョウ | シナノナデシコ |
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| タテヤマウツボグサ | ハクサンフウロ | グンナイフウロ |
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| ミヤマムラサキ | ニネウスユキソウ | ミヤマウイキョウ |
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| ハクサンチドリ | テガタチドリ | イブキジャコウソウ |
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| ミヤマホツツジ | ミヤマキンポイゲ | ミヤマキンバイ |
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| イワオトギリ | ウサギギク | ムカゴトラノオ |
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| ミツバオウレン | クロツリバナ | タカネツメクサ |
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| ミネズオウ | チングルマ | アオノツガザクラ |
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| リンネソウ | ミヤマコゴメグサ | コイワカガミ |
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| ヨツバシオガマ | クルマユリ | シラタマノキ |
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| タカノヤハズハハコ | ハクサンボウフウ | ハクサンシャクナゲ |
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| ゴゼンタチバナ | ミヤマママコナ | ミヤマクワガタ |
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| クモマスミレ | ウラジロナナカマド | ハクサンオミナエシ |
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| タカネヨモギ | オオレイジンソウ | ミヤマトリカブト |
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| ミソガワソウ | タカネナデシコ | シコタンソウ |
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| ハクサンサイコ | アカモノ | オオヒョウタンボク |
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| イワツメクサ | ウラジロタデ | コケモモ |
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| タテヤマリンドウ | クモマナズナ | キオン |
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| ミヤマダイコンソウ | チダケサシ | ヤマルリトラノオ |
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| マルバダケブキ | ソバナ | エゾシオガマ |
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| カワラマツバ | キヌガサソウ | オニシモツケ |
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| タニギキョウ | シラタマノキ | ヤグルマソウ |
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| ニッコウキスゲ | オオバミゾホウズキ | シモツケソウ |
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| タマガワホトトギス | オタカラコウ | アカバナ |
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| マイヅルソウ | ズダヤクシュ | センジュガンピ |
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| ヤマホタルブクロ | ヤマハハコ | キソチドリ |
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| ギンリョウソウ | ミヤマアキノキリンソウ | ネバリノギラン |
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| エゾノヨツバムグラ | エゾアジサイ | イケマ |
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| コウモリソウ | サワギク | ツマトリソウ |
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| ベニバナイチゴ | ハナウド | ヒロハユキザサ |
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| イワオオギ | タカネシュロソウ | トリアシショウマ |
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| カニコウモリ | ベニバナイチヤクソウ | ヨツバヒヨドリ |
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| オオバギボウシ | トモエシオガマ | ノリウツギ |
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| ミヤマミミナグサ | ミヤマコウゾリナ | クモマニガナ |
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| キツリフネ | モミジカラマツ | サンカヨウ |
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| キバナノコマノツメ | タニタデ |