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槍ヶ岳縦走
槍と100高山を巡る北アルプス大横断コース
2005年9月23〜25日
槍ヶ岳A(2,034.1m/百名山、5/100)、大天井岳A(2,921.9m/200、30/100)、東天井岳A(2,814m/58/100)、赤岩岳(2,768.7m/72/100)、横通岳A(2,767m/73/100)、西岳(2,758m/78/100)、樅沢岳(2,755m/79/100)、赤沢山(2,670.3m/98/100)
行程 23日 南安タクシー駐車場(4:30)---一の沢登山口(5:30)・・・常念乗越(9:15-9:40)・・・横通岳(10:38)・・・東天井岳(12:30)・・・大天井岳(13:35-12:00)・・・ビックリ平(15:04)・・・赤岩岳(16:36)・・・西岳ヒュッテ(17:05)
24日 西岳ヒュッテ・・・西岳(4:51-5:40)・・・西岳ヒュッテ(5:47)・・・赤沢山(6:49-7:05)・・・ヒュッテ大槍(10:55)・・・槍ヶ岳(13:17-13:22)・・・槍岳山荘
25日 槍岳山荘(5:28)・・・樅沢岳(8:39)・・・双六小屋(13:20)・・・小池新道入口(13:13)・・・ワサビ平小屋(13:47)・・・新穂高温泉(13:20)---深山荘
山行記
●最近は、いろいろな登山者向けのサービスがあるものだ。安曇野側に車を置けば、下山までに新穂高側に車を回送してくれるというのだ。そこで今回はこのサービスを利用して「山岳標高ベスト100」を少しでも片付けようと、このコースを思いついた。梓川SAで仮眠し、朝4時30分に南安タクシー駐車場へ。そこから登山口の一の沢登山口までタクシーで送ってくれて、置いた車は下山予定の新穂高温泉に置いておいてくれるというのだ。
●登山口に着いても、9月なのでまだ暗い。ヘッドライトを点けて登り始める。空はしだいに明るくなり青空が眩しい。9月も下旬となると、登山道沿いの花も少なくなってきて、僅かにトリカブトやヤマハハコなどが見られるだけだった。やがて常念岳が見え始めると常念乗越は近い。常念乗越まで着くと、槍ヶ岳を始めとする北アルプスの展望が一気に開ける。いつ来ても、稜線に出るこの瞬間がいい。
●しかし、まだ今日の行程は長い。各自、常念小屋で清酒「常念」のカップ酒を買うと、横通岳への登りに取り掛かる。横通岳はその名のとおり山頂を通らないトラバース道がつけられているが、今回は三角点のある山頂を踏む。
●天気もよく展望の広がる稜線を気持ちよく進み、東天井岳の登りにかかると、遠くにニホンザルを発見した。最近ニホンザルによる高山植物の食害が問題になっているが、標高2700mを超えるこの地点でニホンザルを見るとは考えてもいなかった。当然東天井岳も山名の書いてあるピークを踏み、大天井岳を越え、表銀座縦走路をさらに進む。樹林帯交じりの歩き難い道を歩き、赤岩岳のピークらしいところへ着くころには日が傾きかけていた。
●今日の幕営地の西岳ヒュッテに到着したのは既に午後5時を過ぎていたので、西岳は明日登ることにして、急いでテントを張り、ビールで乾杯、先程買った清酒「常念」を飲んで早々に寝ることにした
●今日はまだ所要時間が読めない赤沢山を目指すので、西岳は暗いうちに登り始める。西岳山頂に着いてもまだ真っ暗で、槍ヶ岳山荘や北穂高岳小屋などの灯りが見える。寒さに耐えながら日の出を待ち、日の出を確認するとすぐに下山。テント場に一旦戻り、今回の一番の目標である赤沢山を目指す。
●赤沢山への道はなく、まず下降点からわからない。ここはと思う地点から下り始めるが道はなく木や岩につかまりながらやっとのことで鞍部へ。そこからは意外と簡単に三角点まで登ることができた。「山岳標高ベスト100」登頂97番目の赤沢山から見る槍穂の眺めは最高で、槍の山肌に赤沢山の影が映っていた。もう二度と来ないであろうこの場所からの展望を心ゆくまで楽しみたいところだが、今日は槍まで行かなければならないので、後ろ髪を引かれながら、今来た道のない道をテント場まで戻った。
●テントをたたみ、槍を目指して東鎌尾根を登る。赤沢山で費やした体力は思ったより大きく、槍ヶ岳山荘に着いたときには正直かなりバテていた。槍に着くと早速テントを張り、生ビールはお預けにして山頂を目指す。ところが山頂までの登山道は大渋滞。山頂での記念写真も順番待ち。おまけに山頂へ着いたときにはガスっていて展望ゼロ。大渋滞の下山道をやっとのことで下り、ようやく楽しみにしていた槍ヶ岳山荘の生ビールで乾杯。テントに帰り、持参した日本酒で乾杯して就寝した。
●翌日、ご来光を目当てに起きるが、ガスっていて見えそうにない。仕方がないので出発。今日は西鎌尾根を下りる。最初は本当に西鎌尾根を歩いているのかと疑うほどの急な岩稜の下りが続くが、やがてなだらかな登山道となり、チングルマの綿毛やシラタマノキの白い実のあるお花畑が見られるようになると「山岳標高ベスト100」登頂98番目の樅沢岳に着く。これで今回の目標の山は全て登ったことになる。この後の行程もまだ長いが、しばらく達成感を味わった後、双六小屋、鏡平小屋を経て下山する。
●途中のお花畑にはミソガワソウやサラシナショウマ、タムラソウなどの花がまだ咲いていた。驚いたのは大樺沢の小池新道入口の様相が変わったことで。10年以上前に来たときと比べると、そのときの道は土砂で埋まり全く道が変わっていた。小池新道入口からは林道で新穂高温泉を目指す。途中ワサビ沢小屋で冷麦を食べ、車の置いてある新穂高温泉の深山荘で温泉に入り帰路に着いた。

一の沢登山口 常念乗越 常念小屋 横通岳山頂
東天井岳直下に現れたニホンザル 東天井岳山頂 大天井岳山頂 ビックリ平
赤岩岳山頂 西岳山頂 西岳と西岳ヒュッテ 赤沢山から見た西岳
赤沢山山頂 槍ヶ岳山頂 槍ヶ岳山荘 槍ヶ岳山荘で乾杯!
樅沢岳にかかる虹 樅沢岳山頂 小池新道入口 ワサビ平小屋
常念乗越から見た横通岳 横通岳から見た大天井岳方面 横通岳から見た槍ヶ岳方面
横通岳から見た穂高岳方面 横通岳から見た常念岳 未明の西岳から見た槍ヶ岳
西岳から見た雲海 西岳から見た西岳ヒュッテと赤沢山 赤沢山から見た槍ヶ岳
赤沢山から見た穂高岳 槍ヶ岳山荘から槍ヶ岳を望む 槍ヶ岳直下から笠ヶ岳を望む
ヤマトリカブト ヤマハハコ キソアザミ シラタマノキ
チングルマの綿毛と紅葉 ミヤマリンドウ ミソガワソウ オニシモツケ
ヒロハツリバナ ヨツバヒヨドリ タムラソウ カメバヒキオコシ

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