| 白峰南嶺 | ||
| 道なき道を辿り山岳標高ベスト100完登へ向けての最大の難コースを行く | ||
| 日 | 2004年9月23〜26日 | |
| 山 | 北岳B(3,192.4m/百名山、2/100)、中白根山A(3,055m)、間ノ岳A(3,189.3m/百名山、4/100)、農鳥岳A(3,025.9m/200)、西農鳥岳A(3,050m)、小太郎山(2,725.1m/87/100)、広河内岳(2,895m/35/100)、大籠岳(2,767.0m/74/100)、白河内岳(2,813m)、笹山(2,733m/83/100)、白剥山(2,237.2m) | |
| 行程 | 23日 田代━━広河原(4:30)・・・二股(8:20)・・・稜線(10:30)・・・小太郎山(11:45-11:58)・・・北岳肩の小屋(4:30-7:02) | |
| 24日 北岳肩の小屋(7:02)・・・北岳(7:48-8:02)・・・北岳山荘(8:55)・・・中白根山(10:50)・・・間ノ岳(11:25)・・・農鳥小屋(13:14-4:50) | ||
| 25日 農鳥小屋(13:14-4:50)・・・西農鳥岳(5:44)・・・広河内岳(7:06)・・・白河内岳(9:59)・・・笹山(11:42)・・・白剥山(14:13)・・・伝付峠(17:30-5:56) | ||
| 26日 伝付峠(17:30-5:56)・・・フォッサマグナ(11:19)・・・田代(11:42)━━ヘルシー美里 | ||
| 山行記 | ●山岳標高ベスト100完登を狙う上で最大の難関がこの白峰南嶺の山々だ。これらの山々さえ登ることができれば後は何とでもなる。しかし、さすがに登山道が整備されていないというこのコースは単独行では心配なので仲間を募って挑戦してみることにした。 1日目●まずは前夜のうちに下山口である田代発電所付近まで車で行き仮眠。翌朝、呼んであったタクシーに乗り広河原まで行く。夜明け前、広河原山荘で身支度を整え出発する。大樺沢二股からは急な斜面を稜線まで登り、稜線からは最初の目標である小太郎山を目指す。 ●さすがに小太郎山に登る人は少ないようで、いきなり踏み後が薄くなる。稜線から見たときは綺麗に道が続いているように見えたが、歩いてみると岩稜を廻り込んだりハイマツが邪魔したりでなかなか進まない。とはいっても道は気を付けていけば迷うことは無いので何とか小太郎山まで往復し、稜線からは歩き易い道をひと頑張りで、今日の幕営地の北岳肩の小屋だ。 2日目●天気も上々、この日は農鳥小屋までなので十分時間をかけてご来光を楽しめる。日の出前から雲海と富士山や山々がくっきりと見える。最高の御来光を拝んだ後、ゆっくりと仕度をして出発する。 ●まずは北岳、時間があるとはいえ油断は禁物。翌日のロングコースを歩ききる体力を温存しておかなければならないので、オーバーペースにならないよう日本第二位の高峰を登る。天気もよく気持ちのいい頂上だがきりが無いので先に進む。北岳山荘、中白根、間ノ岳と越えて農鳥小屋に付くが、この日は1日中いい天気だった。 ●農鳥小屋で、明日白峰南嶺を歩くことを話すと、このコースは年間10人程度しか歩かない難コースで道も不明瞭なのでできれば止めた方がいいようなことを言われ、それも承知の上で計画したコースではあるが、実際言われてみると少し不安になる。いずれにしても明日の状況を見て判断しようということにして、この日は酒を飲んで寝ることにした。 3日目●さて、朝になったが天気は雨模様。これでは白峰南嶺コースは無理そうだ。しかし、下山するにしても大門沢コースしかないので、まだ暗いうちに農鳥小屋のテント場を後にして西農鳥岳を目指す。天気も悪いしここへ来てもまだ暗く、農鳥岳へ着いた頃やっと明るくなり始めた。 ●農鳥岳を下る頃にはガスが濃いものの雨も上がったので、とりあえず広河内岳まででも行っておこうと広河内岳を目指す。やはり大門沢下降点までしっかりと付いていた登山道も小太郎山へのそれと同じく怪しかったが、何とか山名の表示もなく、木の棒が立っているだけの山頂に着いた。 ●そこでこの先どうしようかと迷っていると、次第にガスが取れ、太陽も差し始めた。ブロッケン現象が見えたかと思うと、今まで見えなかった富士山や周囲の山々まで見えるようになってきた。いつの間にか同行するようになった単独行の登山者もいるので、とにかく行ってみようということになった。 ●広河内岳の下りは一見綺麗な道が付いているように見えたが、実際歩いてみると所々で途絶え、その度にハイマツを跨いで道らしいところを歩くという繰り返しで、ガスがあったらとても方向性がつかめない難コースだ。以降大籠岳を越え、白河内岳までそのような不明瞭な道が続いた。 ●白河内岳からはまずどこから降りていくのかわからなくなった。その上、それらしいと思われるところには全てテープの目印が付けられているので始末が悪い。暫く手分けして探した挙句一番行けそうな道を選んで進んでみたが、どうやらそれが正しかったようで、ようやく先に進むことができた。 ●しかし、登山道でないところを歩くのは並大抵ではない。登山道であれば人の通る部分は、ハイマツ等の枝が斬ってあるので歩けるが、そうでなければ、道はハイマツで覆われているので、不安定なハイマツの上を歩くかそれを跨いで歩くかのどちらかしか方法は無く、体力は消耗するし時間がかかる。ズボンも手もハイマツのヤニで大変なことになってしまった。 ●それでも同行の単独行の人と併せて4人いるのでなんとかして笹山に着くことができたが、私の今の力ではさすがに単独では来られなかっただろう。 ●笹山からは樹林帯の中の登山道を進むことになる。ハイマツ帯ではないので少しはましだが、依然として道はところどころはっきりしない。白剥山を越え、奈良田越まで行けば林道に出るはずなのでと、それを励みに頑張るしかない。 ●しかして白剥山を越え奈良田越に着いたが、どうもイメージしていた林道とは様子が違う。明るく、車が通れるほどの林道を想像していたが、目の前に現れた林道は全く違うものだった。林道はかなりの間使用されていないようで、周りは高い樹木に覆われ薄暗く、道の真ん中には人の背丈よりも高い木が育っていた。確かにこれなら道には迷うことは無いが、アップダウンも結構あるし、道路部分が全て崩壊し、不安定なバイパス路が付けられているところさえあった。 ●とにかく荒れた林道を歩いて伝付峠まで辿り着いたのは暗くなる寸前だった。急いでテントを張り、下の水場まで行って水を汲んで来た。とにかくここまで来れば、明日は車の置いてある田代まで降りるだけだと思うと一安心。これで、今回始めてだった岳標高ベスト100の小太郎山、広河内岳、大籠岳、笹山は全て登ることができ大満足だ。 4日目●この日は下りるだけだと思うと気が楽だが、翌日はもう仕事なので、早めにテントをたたんで出発する。登山道はやがて沢に沿いながら下るようになる。渓谷沿いには滝が幾つも見られて楽しいが、滑りやすいので注意が必要だ。田代の手前にはフォッサマグナの断層が確認できる場所があったのでそれを見物してから車に戻り、帰路についた。 |
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| 夜明け | 二股のバイオトイレ | 小太郎山山頂 | 北岳肩の小屋テント場 |
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| 北岳肩の小屋 | 北岳山頂 | 北岳山荘 | 中白根山頂 |
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| 間ノ岳山頂 | 農鳥小屋 | 西農鳥岳山頂 | 農鳥岳山頂 |
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| 広河内岳山頂 | 広河内岳山頂のブロッケン | 広河内岳を振り返る | 雷鳥 |
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| 白河内岳山頂 | 笹山山頂 | 白剥山山頂 | 伝付峠で幕営 |
![]() 伝付峠 |
![]() 名も無い滝が多い |
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| こんなところも | フォッサマグナ |
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| 二股コースと稜線出合から小太郎山方面 | 北岳肩の小屋から見た夜明け前の富士山 | 北岳肩の小屋から見た御来光 |
![]() 北岳肩の小屋から見た日の出直後の富士山 |
![]() 北岳肩の小屋から見た仙丈ヶ岳 |
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![]() 北岳肩の小屋から見た甲斐駒ヶ岳、鋸岳 |
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| 北岳肩の小屋から見た中央アルプス | 中白根への登りから見た北岳 | 広河内岳から見た富士山 |
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| 大籠岳付近から見た荒川岳、蝙蝠岳 | 紅葉の白河内岳と荒川岳、蝙蝠岳 | 大籠岳付近から見た塩見岳 |
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| 白河内岳から見た農鳥岳方面 | 白河内岳から見た荒川岳方面 | 白河内岳から見た笹山方面 |
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| 白河内岳の下りから振り返る白河内岳 | 笹山の下りから振り返る笹山 | |
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| フジアザミ | シラネセンキュウ | クロマメノキ | ソバナ |
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| レイジンソウ | トリカブト | アキノキリンソウ | フシグロセンノウ |