青葉山 | ||
急登と険しい岩場を越え 展望と豊富な花を堪能した若狭富士 | ||
日 | 2024年4月15日 | |
山 | 青葉山(693m) | |
行程 | 青葉山駐車場(9:10)・・・中山登山口(9:13)・・・中山登山口、高野登山口分岐(9:44)・・・展望台(10:18-29)・・・馬の背(11:08)・・・青葉山東峰(11:20)・・・青葉山西峰(12:15-40)・・・熊野神社下降点・・・舗装道・・・熊野神社(14:06)・・・高野集落(14:35)・・・中山登山口(15:00)・・・青葉山駐車場(15:03) | |
山行記 | ●この山は、ミスミソウが咲き始めた3月中旬に行くつもりで計画したのだが、その日の天気が悪く中止にした。その後も何度か計画したのだが、ことごとく天気に恵まれずに中止になった因縁の山だ。 ●最初はミスミソウが目的だったのだが、それから1か月以上が経ち、ミスミソウはもう見ることができそうもないだろうと思いながら、それでも植物の豊富な山のようなので、外にいろいろの花が見られることを期待して行くことにした。 ●最初に計画したときには寒さと雪の装備が必要だったのだが、この日はすっかり春めいて、地上では気温が25度を超えるような勢いで、一転して暑さ対策が必要となったのは皮肉なことだ。 ●豊川を朝6時に出発して9時過ぎには登山口の駐車場に着くことができた。途中若狭湾沿いを走っていると、「若狭富士」と呼ばれているとおり、鋭角に尖った青葉山の秀麗な山容を観ることができ、登頂意欲を掻き立てられる。 ●駐車場周辺にはシャガの大群落が何か所もあり見事だ。外にもクサイチゴの群落やムラサキケマン、ウマノアシガタ、スミレの仲間など、既に花の豊富なことが伺える。 ●支度を済ますと駐車場のすぐ先にある登山口から鳥居を潜って登り始めるが、次々に現れる道沿いの花が気になってなかなか進まず、先が思いやられる。 ●道はしだいに急になり、ジグザグに登るようになるが、道端ではヤマルリソウやイカリソウ、シハイスミレなどの可憐な花々が咲いていていい励みになる。 ●やがて、前方が明るくなってくると電波施設のある広場が現れるので、そこが展望台かと思ったのだが、展望台はもう少し先のようだ。それでも、そこからは、一登りで展望台に到着する。 ●展望台には立派な展望台兼東屋があり、いい感じの若狭湾の展望を楽しむことができる。展望台で少し休憩をしてから再び登り始める。すぐに金毘羅大権現が祀られた社が現れ、さらに登っていくと有名な馬の背と呼ばれる岩場に着く。 ●馬の背とは呼ばれているが、それほど危険な岩場ではなく、岩の上からは、日本のすし発祥の地と言われる高浜町の集落などを俯瞰することができる。 ●馬の背を越えてさらに登っていくと、青葉山双耳峰の東峰に到着する。西峰よりもわずかに高い東峰山頂には青葉神社の社があり、その脇に山頂表示があるので、ここが青葉山山頂だ。しかし、東峰山頂は樹木に囲まれ展望は無い。 ●東峰からは、樹間に見えている西峰を目指す。見えているからとはいえ、ここからが本格的な岩場の登降が始まる。ロープや鉄の階段などが整備されているのでそれほど危険ではないのだが油断はできない。 ●それでも、険しい岩場に咲くイカリソウやオオイワカガミ、エンレイソウ、ヤマルリソウなどが応援してくれているようで、加えて、この時期になってしまったので完全に諦めていたミスミソウにも出会うことができて大感激だった。 ●やがて、東峰とは1mしか違わない西峰に着く。西峰にも神社が建てられている。その背後にある大岩の上が西峰の山頂になるのでその岩を上ってみるが、そこからは若狭湾の大展望が広がっていた。 ●大展望を満喫した後、神社の前で休憩をした後、下山を始めた。険しい急な岩場を下り、途中の分岐から今寺の熊野神社方面へ下る。そこから岩場は無くなるが、樹林の中のすべりやすいザレた急坂がひたすら続く。 ●それをなんとか下り切ると未舗装の林道に出るので、それを少し歩いていくと舗装道に出る。以降はその舗装道を沿道の花を楽しみながら下る。やがて、民家が現れると今寺の集落で、熊野神社の先で左へ戻る方向へ進む。 ●集落の中はいろいろな道が分岐するので、分岐毎にGPSや地形図などを参考に道を選んで進む。高野の集落を過ぎ、一本道を進んでいくと、やがて、往きに登り始めた中山登山口が現れ、その先には朝停めた車も見えてくる。 |
青葉山駐車場 | 中山登山口 | 中山登山口、高野登山口分岐 |
展望台 | 展望台から観る若狭湾 | 馬の背 |
青葉山東峰の青葉神社 | 青葉山東峰山頂は青葉山の山頂 | ロープのある岩場 |
険しい岩場が続く | こんな岩も | 大師洞 |
青葉山西峰山頂の松尾寺奥の院 | 青葉山西峰山頂 | 青葉山西峰山頂から観る若狭湾 |
青葉山西峰山頂から観るすし発祥の地 | 熊野神社 | 振り返る青葉山の双耳峰 |
道沿いにはシャガの大群落が | ミスミソウ | ミスミソウ |
オオイワカガミ | ||
オオイワカガミ | ヤマルリソウ | |
エンレイソウ | エンレイソウ | イチリンソウ |
トキワイカリソウ(ピンク色の花) | トキワイカリソウ(白花) | トキワイカリソウ(紫色の花) |
ミヤマカタバミ | クサイチゴ | クサイチゴ |
シハイスミレ | タチツボスミレ | アリアケスミレ |
コシノカンアオイ | シャガ | シャガ |
ヤブニンジン | ミヤマハコベ | クロモジ |
ウマノアシガタ(キンポウゲ) | ミヤマシキミ | タムシバ |
モミジイチゴ | ニガイチゴ | ヤマアイ |
マムシグサ | ツクバキンモンソウ | キランソウ(ジゴクノカマノフタ) |
ムラサキケマン | ヒメウズ | カキドオシ |
アセビ | コバノガマズミ | ヤマハタザオ |
カンスゲ | ヤマシャクヤクの蕾 | ウワミズザクラ |
アケビ | ミツバアケビ | チゴユリ |
ホオジロ | スジグロシロチョウ | センチコガネ |