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満観峰
正月の耕作放棄された茶畑のヤブが痛々しいが富士山の展望は絶品の名低山
2024年2月13日
満観峰C(470m)
行程 道の駅宇津ノ谷峠(下り)(7:33)・・・宇津ノ谷峠(7:57-8:02)・・・444m地点(9:19)・・・丸子の出合(9:35)・・・満観峰(9:46-10:42)・・・逆川方面、舟川方面分岐(11:04)・・・逆川コース登山口(11:30)・・・国道1号線逆川交差点(12:00)・・・道の駅宇津ノ谷峠(下り)(12:04)
山行記
●この日は山仲間との山行だが、天気も良さそうなので、富士山が観たくて満観峰へ行くことにしたのだが、いつもの花沢の里からではなく道の駅宇津ノ谷峠から登ることにした。このコースはアップダウンが激しいが2時間程で山頂に立てるコースだ。
●この日の早朝は0度近くの冷え込みで、昼間は10度を超えるということで、着ていく服装も悩むところだ。登山口へ向かう、新東名高速道路からの富士山の眺めは上々、このままそれが続いてくれるのを祈るだけだ。
●通勤時間帯ということもあるが、国道1号線は混雑しており、道の駅の駐車場は既に多くのスペースが埋まっており、空きスペースに車を停めたが、長時間駐車は遠慮してほしいとの看板があり、実際にもこの状況の中での駐車は気が引ける。
●とりあえず道の駅で聞いてみると、建物のすぐ下の川沿いに通路があり、そこなら停めてもいいようだということなので、そこに車を停め直して出発することにした。
●登山口は道の駅の奥の「蔦の細道(西口)」で、一部通行止めの案内があったが、今回の行程では通らないので通行止めのトラ柵の脇から階段を登り始める。早咲きの桜が咲き、ハナミョウガの葉が目立つ道を一登りすると宇津ノ谷峠に着く。
●宇津ノ谷峠からは立派な富士山の姿を観ることができた。宇津ノ谷峠は十字路になっているが、「満観峰」の案内に従って急坂を登り始める。急な登りはしばらく続き、ピークを越えると急降下になって心配になるが、顕著な登降はそこが最大だった。
●その後もう一つピークを超えると、道は緩やかな上りになる。その後再び急坂が始まるが短く、それを登り切ると道はさらになだらかになる。歩き始めは密だった植林帯も、やや隙間が見えてきて、その間からは富士山を観ることもできた。
●道沿いには、現在は使用されていないと思われるケーブルやモノラックがそのままになっており、朽ちかけた作業小屋も観られるようになる。植物はアリドオシやアオキの葉が目立っているが、実はあまり見ることができなかった。
●途中、444mの看板を見てさらに進むと「丸子の出合」とある高草山、花沢の里方面への分岐が現れる。そこからは一登りで満観峰山頂に到着だ。満観峰山頂からは静岡市街の奥に、大きく裾野を広げる富士山の姿を観ることができた。
●平日なのだが山頂には多くの人が入れ替わり立ち替わり訪れ、それぞれが圧巻の富士山の姿に感嘆していた。山頂には風を避けるようにベンチが設置されており、それに座って富士山を眺めながら至福の時間を過ごした。
●気になったのは、以前訪れた時には山頂まで一面に茶畑が広がりその中を歩いてきたという記憶があるのだが、今は耕作放棄され伸び放題になった茶畑が広がり、随分変わってしまったものだ。
●山頂からは富士山の外にも、花沢山、高草山などはもちろん、「茶」の字の粟ヶ岳、南アルプスや伊豆半島、駿河湾などの展望が広がるが、どう頑張っても富士山の姿に勝る物は無い。
●山頂のベンチは風も当たらず過ごしやすいので、いつまでも過ごせそうで、いっそここで赤富士まで観ていたいと思わせる程だが、そういうわけにもいかないので、踏ん切りをつけて下山を始めることにした。
●下山は、逆川コースを下り、車を停めた道の駅宇津ノ谷峠へ戻るつもりだ。下山口から緩やかに下り始めるが、この道は東海自然歩道のバイパスコースになっているようで、案内標識も多く格段に整備されている。
●道は尾根沿いから山腹の道に代わり驚く程平坦な道を進むようになる。等間隔に「東海自然歩道バイパスコース」の標識があるのだが距離や時間、標高などの表記が無いので何の参考にもならない。
●道沿いにはハナミョウガの赤い実やアリドオシの葉などが目立ち、木々の間からは真っ白な南アルプスの峰々を観ることもできた。道が少し下り始めると逆川方面と舟川方面との分岐に着く。
●ここは、逆川方面へ続く東海自然歩道バイパスコースを下るが、ここからは道も急で荒れ気味になる。途中からコンクリートで固められた道が現れ、木の橋なども現れるが、老朽化が進み心許ない。
●行く手に民家が見えるようになってくると逆川コースの登山口に出る。以降は舗装道を歩くのだが、満観峰からここまで1.1km、車を置いた道の駅までは1.9kmということでまだ距離はある。
●それでも、天気も良く、農家の庭や空き地にあるウメの花などはいい感じで、サクラの花も咲いているものがありいい感じだ。やがて国道1号線の逆川交差点までくると、後は国道沿いを歩いていいけば道の駅宇津ノ谷峠に着く。
●車に戻ると、せっかくなので近くにある「とろろじる丁子屋」でとろろごはんを頂き、島田の温泉施設で汗を流した後帰路に就いた。ここは距離的にも近いので時間的には余裕で豊川まで帰ることができた。

蔦の細道西口 早咲きの桜が咲く 宇津ノ谷峠
宇津ノ谷峠から観る富士山 ケーブルやモノラックの遺構が残る 途中で観えた粟ヶ岳
444m地点 丸子の出合 満観峰山頂
満観峰山頂から観る山頂標識と富士山
満観峰山頂から観る富士山と愛鷹山 満観峰山頂から観る富士山
満観峰山頂から観る高草山 逆川コース下降点 東海自然歩道バイパスコースの標識
下山途中に観た南アルプスの荒川岳、赤石岳、聖岳 逆川方面、舟川方面分岐
コンクリート舗装も壊れ気味で心許ない 逆川コース登山口 里の紅梅白梅
国道1号線の逆川交差点 道の駅宇津ノ谷峠(下り)に戻ってきた 丁子屋でとろろを頂く
ハナミョウガ アオキ シキミ

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