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粟ヶ岳
正月の富士山はもちろん紅葉やニホンカモシカとの出合いなどを楽しんだ 山肌に「茶」の字の山
2023年12月10日
粟ヶ岳B(532m)
行程 東山いっぷく処駐車場(8:20)・・・車道、ハイキングコース分岐(8:34)・・・展望休憩所(8:56)・・・阿波々神社(9:32)・・・粟ヶ岳(9:36)・・・茶草場テラス(9:41-10:26)・・・ハイキングコース下降点(10:59)・・・展望休憩所(11:02)・・・車道、ハイキングコース分岐(11:20)・・・東山いっぷく処駐車場(11:29)
山行記
●この日は同級生を中心とする山登りなのだが、山行も数を重ねるうちに近場の山もそろそろネタ切れで、今回は目先を変えて県外の山へ富士山を観に行くことにした。
●一応天気予報は高気圧に覆われて晴れるということなのだが、この時期には珍しく黄砂が飛び始めるということなので、微妙な感じだ。それでも、往きの東名高速からは、やや霞んではいるものの富士山の姿を見ることができ、いい感じだ。
●もう一つの心配は駐車場で、駐車可能台数が少ない上に晴れ予報の日曜日で、人気のあるこの山なので駐車できなかったらどうしようかと、いろいろ考えながら現地へ向かった。
●ところが、現地に着くと、駐車場に後数台の余裕があったので、そこに駐車すると支度を済ませて早速歩き始める。最初は民家の建つ中を通る舗装道を、車に気を付けながら登っていく。
●暖地なので、道沿いではビワやヤクシソウ、ノコンギクなどの秋の花やホトケノザ、ノボロギク、ナズナなどの春の花も咲いていていい感じだ。この時間、既に登り終えて下ってくる登山者にも多く出合った。
●車道上に設定されているハイキングコースは、やがて車道とハイキングコースに岐れるが、そこからは茶畑の中の急な舗装道を登るようになる。その後何度も車道を横切りながら一気に高度を稼いでいく。
●振り返れば、背後の茶畑に覆われた丘陵が見る見る低くなっていくのがわかる。そして丘陵の背後には遠州灘も見えてくる。さらに登っていくと、やや送電線が邪魔だが、このコースで初めて富士山を望むことができる。
●そのすぐ上には立派な展望休憩所があるが、土足厳禁なので、わざわざ登山靴を脱いで上る人は少なそうだ。そのまま登っていくと、ハイキングコースの舗装が終わりステップの大きな木の階段を登るようになる。
●すると突然、前を歩く登山者が、ニホンカモシカがいるというので、その方向を見ると、親子とみられるニホンカモシカがハイキングコース上に居て、こちらが進む方向に移動していく。
●しばらくそんなことを続けていると、ついに子供のニホンカモシカが急な斜面を下っていき、それを追うように親のニホンカモシカ下っていってしまった。
●ハイキングコースはその後樹林帯に入り、相変わらず続く木の階段を登っていくと、見事に紅葉するモミジの大木が現れ、足下には黄葉したイチョウの葉が敷き詰められていて素晴らしく、思わず足を止めて写真を撮った。
●その辺りは平坦な広場になっていて、その先には阿波々神社への急な石段があったが、現在は急で危険なため登ることができない。道は大杉を経て再び登りに代わり、それを登り切ると、立派な阿波々神社の横に到着する。
●粟ヶ岳の山頂表示が阿波々神社の裏手にあるというので、それを探し、記念写真を撮った後、茶草場テラスへ進む。テラスの直下まで車で来ることができるということもあり、テラスは多くの登山者や観光客で賑わっていた。
●テラスからは、富士山を見ることができたが、黄砂の影響なのか、少し霞んで観えた。また、テラスからは南アルプスも観ることができたが、手前の山に立つ電波塔が邪魔で、どの山が見えているのかはわからなかった。
●テラス上で少し過ごした後、下へ下りてみると、シャワートイレが完備された清潔なトイレがあり、登山口にある東山いっぷく処が経営する売店では食事も提供しており、山バッジも販売していた。またそこでは茶処らしく無料のお茶の提供もあった。
●結局、テラスで長居した後、下山することにしたが、下山は車道を下ることにした。この時間になると、上ってくる車が多いので気を付けなければならない。また、この道を登って来る自転車が多いのには驚いた。
●車道は、この山の名物てある「茶」の字になっているヒノキの木立を縫うように付けられており、その場所が「茶」の字のどの部分になのかが写真パネル上に示されているので非常に興味深く面白い。
●やがて、往きに通ったハイキングコースに出るので、以降はそこから来た道を下る。この時間になってもまだ登って来る家族連れなどの多くの登山者とすれ違いながら下った。気温も急上昇し、Tシャツで登って来る登山者も目立っていた。

東山いっぷく処上の駐車場はほぼ満車 車道、ハイキングコース分岐 車道を離れ急なハイキングコースを登る
茶畑の中から見上げる粟ヶ岳 土足禁止の休憩所 ここから山道を登り始める
親子のニホンカモシカ
ニホンカモシカが姿を現した 紅葉も見事だ
阿波々神社 粟ヶ岳山頂 茶草場テラスと富士山
茶草場テラス下では無料のお茶の提供も
茶草場テラスと電波塔群を見上げる 茶草場テラスから観る富士山
現在地が「茶」の字のどこかを示す看板 「茶」の字の真下 車道と往きに通った道との合流点
まだ咲いていたテッポウユリ マンリョウ お茶の花
ベニバナボロギク ヤクシソウ ノコンギク
ナンテン ビワ ホトケノザ
イヌホウズキ リュウノウギク フユイチゴ
リンドウ ヤブコウジ アザミの仲間
アオツヅラフジ サネカズラ(ビナンカズラ) コウゾリナ

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