日向山 | ||
正月の風化花崗岩の奇景と紅葉と展望を存分に楽しんだ南アルプス前衛の山 | ||
日 | 2023年10月31日 | |
山 | 日向山(1,660m) | |
行程 | 矢立石登山口(9:33)・・・1/10(9:44)・・・2/10(9:56)・・・3/10(10:07)・・・4/10(10:18)・・・5/10(10:27)・・・6/10(10:34)・・・7/10(10:44)・・8/10(10:52)・・・9/10(10:58)・・・日向山(11:03)・・・雁ヶ原(11:07-52)・・・9/10(11:58)・・・5/10(12:23)・・・矢立石登山口(13:08) | |
山行記 | ●このところ増えてきた低山を紹介するテレビ番組で、以前、この山が天空のビーチがある山として紹介されていて、それ以来一度は訪れてみたいと思っていた。そして今回、山仲間と一緒に、紅葉も期待して訪れることにした。 ●中部横断道が開通して以来、山梨の山はますます近くなってきて、豊川を出て3時間程で登山口の矢立石登山口の駐車スペースに着くことができた。 ●道路が幅広くなっている部分を利用した矢立石登山口の駐車スペースは、平日にもかかわらず多くの車で賑わっており、それらの間に、車を何度も切り返しながら何とか車を停めることができた。 ●登山口はその駐車スペースの一角で、最初はやや急な坂を登る。道は、急な部分は折り返して登る道になっていて、足への負担も少なく歩きやすい。道には、斜めに配置した木の階段や廃タイヤを利用した土留めなどがあって面白い。 ●登山道には10までの目印がありいい目安になる。この日は朝から天気が良く、雑木の多い樹々に差し込む日差しが、見頃を迎えた紅葉を透かし光っているようでていい感じだ。 ●今年の紅葉は、暑かった状態から急激に冷え込んだため、赤色が冴えていてとても美しい。いい感じの紅葉の木を見つける度に立ち止まってカメラに収めているのでなかなか進まない。 ●ほとんどが展望の無い樹林の中だが、樹々の間から観える山肌の紅葉も素晴らしく、加えて3/10を過ぎた辺りからは、この日、往きの車からも観ることができなかった富士山を観ることができた。 ●紅葉の美しい樹林は、標高が上るとカラマツが混じるようになる。カラマツの黄葉はまだこれからといったところだが、紅葉に交じっていいアクセントとなっている。 ●8/10を過ぎると道は緩やかになり、少し下ると雨量観測所のある9/10に着く。そこから再び緩やかに登っていくとすぐに三角点への分岐に出る。 ●ここはまず三角点のある山頂へ向かうが、ほんの1分ぐらいで三角点のある日向山山頂に到着だ。日向山山頂は樹林に囲まれ展望は無いので、分岐まで戻り、「登山道」の案内のある方向へ進む。 ●紅葉の美しい森を進んでいくと、3分程で前方が一気に開け、周囲の山々の鮮やかな紅葉が目に飛び込んでくる。そこが、「天空のビーチ」と呼ばれる雁ヶ原で、風化花崗岩の砂に覆われた大展望台だ。 ●雁ヶ原からは、八ヶ岳連峰や甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山の地蔵岳のオベリスクも確認することができた。雁ヶ原の「砂浜」は末端で急に切れ込んでいるので要注意だが、多くのグループがそれぞれの場所で陣取り、記念写真を撮ったり寛いだりしていた。 ●こちらも、いろいろな場所へ移動しながら、この不思議な景色と紅葉や展望を楽しんだ。平日なのだが、次々と登山者が到着し、いきなり現れるこの光景に歓声を上げていた。 ●寒くも無く暑くも無く過ごしやすいので、いつまでもこの絶景を楽しんでいたいところだが、そういうわけにもいかないので、重い腰を上げて下山することにした。 ●下山は来た道を戻った。しだいに雲が多くなり曇る時間も多くなってきたが、再び紅葉を楽しみながら下山する。整備された道は下るのも快適で、また訪れたいと思わせるようないい山だった。 |
矢立石登山口 | この標識が目安になる | 途中では富士山も観ることができた |
色とりどりの紅葉 | ||
鮮やかな紅葉 | 雨量観測所のある9/10 | |
三角点のある日向山山頂 | 紅葉に囲まれた登山道 | 雁ヶ原と紅葉 |
富士見岩分岐 | 雁ヶ原から観る八ヶ岳連峰 | 雁ヶ原から観る車山と美ヶ原 |
雁ヶ原から観る甲斐駒ヶ岳 | ||
雁ヶ原から観る地蔵岳のオベリスク | 雁ヶ原から観る雨乞岳と鮮やかな山腹の紅葉 | |
リュウノウギク | ||
風化花崗岩の雁ヶ原と八ヶ岳連峰 | サルオガセ |