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碁盤石山
正月のカワチブシがいたる所で咲くが 外の秋の花が減っていく奥三河の名山
2023年9月17日
碁盤石山J(1,189.4m)
行程 駐車地点(8:25)・・・東納庫登山口(8:28)・・・胸突き坂下(8:44)・・・林道(8:57)・・・天狗の庭(9:20-29)・・・富士見岩分岐(9:31)・・・水場分岐(9:46)・・・碁盤石山(9:50-10:01)・・・水場分岐(10:05)・・・富士見岩(10:26)・・・天狗の庭(10:35-45)・・・林道(10:55)・・・胸突き坂下(11:05)・・・東納庫登山口(11:16)・・・駐車地点(11:27)
山行記
●この日は同級生を中心とした山登りだ。今回の山は、前年同じ時期に計画したものの、天候不良で中止になってしまった碁盤石山だ。しかし、今回行くに当たって、ネットの記事などで状況をチェックしていて気になったことがいくつかあった。
●一つは、登山口として考えていた東納庫登山口までの林道が通行可能かどうかで、最近この登山口を利用した記事が少なく。直近の記事では通行止めになっていたということで、通行止めの地点から登山口まで歩いたということだった。
●もう一つは、それらの記事に花が写っていないことだ。最初にこの山を訪れた27年前は、色々な秋の花が咲いていて驚いたのだが、訪れる度に花の種類も数も減ってきて、近年ではカワチブシぐらいしか観ることができなくなってしまっていた。
●もう一つ心配していた、天狗の庭などの草刈りがされているかどうかで。草刈りがされていないと草で覆いつくされ、登山道が確認しづらい年もあった。それでも、最近の記事では、草刈りは綺麗にされているようなのでそれは問題なさそうだ。
●当日、いろいろな不安を抱えながらも登山口へ向かう。東納庫登山口へ向かう林道の入口にはやはり通行止めと書かれたトラ柵が立てられていた。それでも、別のトラ柵には「碁盤石山登山口までは行けます」と書いてあったので、それを退かして先へ進んでみることにした。
●舗装された道路は、このところ通る車が少なかったようで、路上には落枝や山側から落ちた石ころなどがそのままになっているので慎重に進んでいくと、東納庫登山口まで行くことができた。
●登山口に一番近い駐車スペースは既に1台車が停まっていたので、そのすぐ上の駐車スペースに車を停めて歩き始める。登山口までの道沿いにはツリフネソウやクサアジサイ、アキノタムラソウなどが咲いていた。
●東納庫登山口に着くと早速案内に従って手摺の付いたコンクリートの階段から登山道に入る。最初は沢沿いを緩やかに登る、途中二箇所の太鼓橋を渡り、さらに進み樹木が無く明るくなった場所を抜けると傾斜は徐々に急になり、その後胸突き坂と称ばれる、このコース一番の急坂を登るようになる。それを登り切ると沢山のベンチが現れ、その先で舗装された林道に出る。
●林道から再び山道に入ると、すぐに右奥に送電線鉄塔が見えるようになり、左には七尋岩という大岩が現れる。道はそこから送電線鉄塔を巻くように右に折れ、しだいに急になってくる道を登っていくとカワチブシの咲いているのが見えてきた。
●そこは既に天狗の庭の直下で、そのまま登っていくと天狗の庭に到着する。天狗の庭ではカワチブシが一面に咲き、半ば花を諦めていたので一同喜んだ。カワチブシはまだ蕾が多かったが、咲いている花は咲いたばかりで、傷んでいないので綺麗だった。
●天狗の庭ではカワチブシの外にヨウシュヤマゴボウが群生しており、年々それが拡大しているのと、カワラナデシコやマツムシソウなどの外の秋の花が観られなかくなっていくのは気になるところだがこれもシカの食害なのだろうか。
●天狗の庭での休憩は碁盤石山山頂へ行ってからにすることにして、まずは山頂を目指す。緩やかに登っていくとアセビのトンネル、富士見岩分岐を通っていくが、この辺りもカワチブシの群生がいい感じだ。
●そこから一旦下り、水場への分岐から急坂を登っていくと、三角点のある碁盤石山山頂に着く。碁盤石山山頂はそれほど広くなく、樹木に囲まれていて展望は無い。
●碁盤石山山頂からは来た道を戻り、往きにお預けにした富士見岩で奥三河の山々の展望を楽しみ、来た時よりも晴れ間が広がった天狗の庭で休憩をした後さらに来た道を戻った。

東納庫登山口 胸突き坂下 林道出合
七尋岩 ヨウシュヤマゴボウが増殖中 富士見岩分岐
碁盤石山山頂 富士見岩から見る奥三河の山々(三ツ瀬明神山、平山明神山、大鈴山、宇連山、鞍掛山など)
カワチブシ
カワチブシ ヤマジノホトトギス ネコハギ
ヨウシュヤマゴボウ コケオトギリ コナスビ
スズカアザミ アキノキリンソウ アキノタムラソウ
ツリフネソウ イタドリ イヌトウバナ
ミズヒキ クサアジサイ ゲンノショウコ
イヌタデ ダイコンソウ チヂミザサ

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