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仙ノ倉山
花の最盛期は過ぎたとはいえまだまだ花いっぱいの谷川連峰最高峰
2023年7月30〜31日
仙ノ倉山(2,026.3m/200)、平標山(1,983.8m)、松手山(1,613.8m)、大源田山(1,764.8m)
行程 7月29日 豊川(9:03)・・・民宿まにわ
30日 民宿まにわ━━平標登山口駐車場(7:11)・・・一合目(7:24)・・・二合目(7:39)・・・三合目(8:04)・・・送電線鉄塔(四合目)(8:25-30)・・・五合目(9:02)・・・松手山(9:24-29)・・・七合目(9:59)・・・八合目(10:22)・・・九合目(10:49)・・・平標山(11:18-32)・・・前仙ノ倉山(12:23)・・・仙ノ倉山(12:38-51)・・・平標山(13:44-14:00)・・・三角点横(10:12)・・・雪渓(10:02)・・・平標山乃家(13:10)
31日 平標山乃家(6:11)・・・三国山分岐(7:05)・・・大源田山(7:23-29)・・・三国山分岐(7:55)・・・平標山乃家(8:40-58)・・・平元新道登山口(10:00-08)・・・ゲート(10:46)・・・平標登山口駐車場(11:23)━━伊香保温泉
山行記
●昨年、白馬岳を登った同級生を中心とした山行だが、今年は少しボリュームを下げて、谷川岳最高峰を目指すことにした。出発直前にメンバーの体調不良による離脱もあったが、予定どおりの実施となった。
●豊川を夕方出発し、この日前泊予定のみなかみ温泉の民宿へ向かう。心配した首都圏の混雑もかい潜り、夜11時前に着くことができたので、すぐに就寝し明日に備えた。
30日
●朝6時出発を目標に支度をしたが、結局それよりも20分程早く民宿を出ることができた。登山口までは1時間程、途中苗場スキー場を通っていくのだが、早朝から物凄い人出で、スキー場の斜面に張られたテントの数も尋常ではない。
●すぐに、この日はフジロックフェスティバルの最終日ということがわかり、改めてその人出に驚いた。登山口は、その近くの平標登山口駐車場で、日曜日なので混雑を心配したが、意外に空いていて、逆にそのことに驚いた。
●車を停めると早速出発する。当初の予定では、この日平標山乃家まで行き、翌日仙ノ倉山を目指す予定だったが、初日に仙ノ倉山に登り、平標山乃家まで行っておけば、翌日が楽になるということで、予定変更して松手ルートの登山口へ向かった。
●とは言っても、このコースは標高差1000m以上のロングコースとなるので、ペースを乱さずに登らなくてはならない。登山口からいきなり急な木の階段が始まり、それが延々と続く。朝からこの急登は応えるが、汗を滴らせながらひたすら登っていく。
●登山口から松手山までが、標高差600m以上という、このコース一番の急登だ。途中送電線鉄塔が見えてくるが、その送電線鉄塔直下もかなりの急登で梯子も現れる。それを登り切ると4合目の送電線鉄塔の立つ広場に着き、展望も広がる。
●以降も急登が続くが、展望が良く、花も多くなるので気分が違う。まだ音は聞こえてこないが苗場スキー場で行われているフジロックフェスティバルのテント群や会場を見下ろすことができた。
●そこからもさらに急登は続くが、展望も良く、花の種類はさらに多くなり、見下ろす苗場スキー場からは、フジロックフェスティバルが始まったようで、その音がここまでも聞えてくる。さらに登り、五合目を過ぎると、呆気無く松手山山頂に着く。
●松手山を過ぎると傾斜は緩み、出発した頃は曇っていたが、しだいに晴れてきて、行く手には平標山などを見ることができるようになってきた。七合目辺りからは高い木々も無くなり、一面のお花畑を観ながらの楽しい道を登っていく。
●八合目辺りからは、平標山の登りに取り付くので道は急になるが、綺麗なお花畑の花々に励まされながら登っていくと九合目。 その辺りから急登は緩むが、ガスが出てきて展望は悪くなってくる中を登っていくと平標山山頂に到着する。
●ガスで周囲が観られない平標山山頂では多くの登山者が休憩をしていた。こちらも初めてゆっくりと休憩をした後、仙ノ倉山を目指す。
●平標山から緩やかな木の板の階段を下り、再び緩やかに登っていくのだが、ここに来て初めてニッコウキスゲを観ることができたが、ガスの中に咲く花はいい感じだ。途中、前仙ノ倉山のプレートを観て、その後少し下って登り返すと仙ノ倉山山頂だ。
●三角点のある仙ノ倉山山頂は広く、本来なら展望が広がるところなのだろうが、今はガスがかかって展望は無い。それでも、目標達成の感慨に浸りながら休憩をした後下山にかかる。
●平標山まで来た道を戻り、平標山山頂で無数に飛ぶアカトンボと戯れつつ少し休憩をした後、今度は平標山乃家方面へ下る。こちらも木の板で造られた階段が延々と続く。少し下るとガスの合間から平標山乃家が見えてくるが、まだ時間がかかりそうだ。
●この道も花が豊富で、とりわけ途中で観られる咲き揃うキンコウカの絨毯が見事だ。やがて平標山乃家に着くと早速ビールで乾杯。標高差1000mを歩ききった余韻に浸る。
●平標山乃家の宿泊者はこの日こちらのグループ3人と外1人の合わせて4人だけ。夜は、ランプの灯り下、グループ以外の人も含めて色々と話が盛り上がり、スペース的にもゆったりと寝ることができ、また、未明には星空も観ることがでた。
31日
●前日に行程のほとんどを歩くことができたので、この日はコースタイムで2時間程の下山を残すだけなのだが、近くに行程で2時間程で往復できる大源田山という山があるということなので、そこへも寄っていくことにした。
●朝、部屋から日の出を見た後、朝食を頂き、重い荷物を山小屋へデポして出発だ。行程はほとんど大きなアップダウンの無い道で、樹林の中が多いので有難い。
●小屋で、コイチヨウランとアリドオシランが咲いているという情報を得たので、捜しながら歩いていく。小さいので見つけ難いということだったのだが、両方とも観ることができ、寄り道をして大正解だった。
●途中で、先行した、小屋で一緒だった人が戻ってきて、山頂付近が獣臭く、下でガサガサという音がしたということなので、緊張が走る。鈴と笛で警戒しながら進んで行ったが、幸いクマと遭遇することも無く大源田山山頂に立つことができた。
●大源田山山頂はやや木々が邪魔になるものの周囲の山々を見渡すことができるのだが、浅間山と荒船山以外はどの山が見えているのかわからず、昨日登った仙ノ倉山や平標山も山頂付近にガスがかかって観ることができなかった。
●小屋まで戻ると、小屋番にお礼を言って、水を汲み、デポした荷物を背負って下山にかかる。下山は樹林帯の中なので暑さを凌げて有難いが単調だ。思った程花の見られない道をひたすら下り、道の傾斜が緩んでくると林道に出る。
●そこが平元新道登山口で、後はその林道をひたすら歩いて、車を置いた平標登山口駐車場を目指す。林道は樹林帯の中なので日差しは気にならないが、山の上との気温の違いははっきりとしていて、駐車場付近の暑さが心配だ。
●途中、車止めのゲートがありそれを抜ければ駐車場は近い。この時間になって林道を登ってくる人達に出会うようになってきたが、おそらくこの日は平標山乃家泊まりの人たちだろう。
●そして、平標登山口駐車場に着くが、平日ということもあり、車は思ったよりも少なく、この日後泊する伊香保温泉を目指すが、往きにはフジロックフェスティバルで賑わっていた苗場スキー場もそれ程の混雑は無かった。

平標登山口駐車場 駐車場から登山口へ向かう 松手コース登山口
送電線鉄塔直下の梯子 送電線鉄塔下が四合目になる フジロックが行われる苗場スキー場のテント
平標山と松手山が見える 松手山山頂 お花畑を登る
平標山山頂 前仙ノ倉山のプレート 仙ノ倉山へニッコウキスゲ咲く中を登る
仙ノ倉山山頂 平標山乃家への下りのキンコウカの絨毯 平標山乃家へ木の板の階段を下る
平標山乃家はランプで過ごす 平標山乃家の窓から見る御来光 平標山乃家と平標山
大源田山山頂 大源田山山頂から観る浅間山 大源田山から観る荒船山(左奥)
大源田山から平標山乃家へ戻る 平元新道登山口 車止め
ヨツバヒヨドリ
クルマユリ アカモノ(イワハゼ)
ノリウツギ
タテヤマウツボグサ ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)
アリドオシラン
コイチヨウラン キソチドリ
カンチコゾリナ ツリガネニンジン ヤマハハコ
ミヤマアズマギク ハクサンフウロ 花びらの切れ込みが可愛いハクサンフウロ
ミヤマアキノキリンソウ ノギラン ネバリノギラン
チングルマの花後 タカネニガナ ヨツバシオガマ
エゾシオガマ ハクサンオミナエシ(コキンレイカ) コメツツジ
ミヤマカラマツ キオン この山域に多い葉の赤みが強いキオン
シラネニンジン キンコウカ イワショウブ
ホソバコゴメグサ オヤマソバ オニアザミ
ミヤマホツツジ ホツツジ シモツケソウ
シナノオトギリ ツルアリドオシ ミネカエデ
ヒトツバヨモギ ソバナ コウモリソウ
タカネアオヤギソウ ヤマホタルブクロ アキノキリンソウ
リョウブ オオバギボウシ ツルリンドウ
オヤマボクチ エゾアジサイ
オオイタドリ ウド タカトウダイ
ノコギリソウ ヤマニガナ オカトラノオ
キンミズヒキ ヤマオダマキ
ヤブハギ ゲンノショウコ タニタデ
ヤブハギ カモガヤ
アキノキリンソウ オオヒカゲ アキアカネ

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