籾糠山 | ||
正月の道程は遠いがまた時季を替えて訪れてみたい種類も数も桁違いの花の宝庫の山 | ||
日 | 2023年5月30日 | |
山 | 籾糠山A(1,774.2m) | |
行程 | 天生峠駐車場(9:57)・・・登山口(9:59)・・・天生湿原(10:27)・・・匠屋敷(10:35-43)・・・カラ谷分岐(11:08)・・・カツラ門(11:30)・・・木平分岐(11:58)・・・籾糠分岐(12:22)・・・籾糠山(12:51-13:17)・・・籾糠分岐(13:42)・・・カラ谷分岐(14:37)・・・天生峠駐車場(15:35) | |
山行記 | ●梅雨前線が南の海上にあり、前日から降り続く雨がなかなか上らない、しかし、北の方は天気が良さそうなのと、行く予定だった甘利山のレンゲツツジがまだのようなので、急遽この山へ行くことにした。 ●豊川では朝になっても雨が落ちていたが、岐阜県北部は晴れるという予報なので出発する。登山口の天生峠はただでも遠いのだが、そこへ向かう白川郷からの道が通行止なので、飛騨川合から行かざるを得ず、さらに遠いものとなっていた。 ●豊川から4時間以上かけて天生峠へ向かうが、行く道々のタニウツギの上品なピンク色の花がいい感じだ。その外にも、トチやホウ、キリなどの花がよく咲いていた。 ●天生峠の広い駐車場に着くと、早速支度をして靴の洗浄をした後、環境整備協力金を納めて自然公園内に入る。広い道をジグザグして登っていくと途中から木の階段の急坂に代わり、獣除けの電気柵の出入り口を開け閉めして進むと天生湿原に着く。 ●駐車場からこの間にも、エンレイソウやツクバネソウ、ミツバオウレン、、スノキ、まだ先始めだがユキザサやマイヅルソウなどの花が咲き、花好きのメンバーは、のっけからこれまで見たことが無い程ハイテンションだ。 ●一方通行の天生湿原を進むと、まだ少し残っているミズバショウやザゼンソウ、リュウキンカ、タテヤマリンドウ、ニリンソウ、ミツバオウレン、チゴユリ、クロウスゴ、咲き始めたコバイケイソウなど、さすがは花の宝庫だ。 ●天生湿原の縁を回った後さらに進み、カラ谷分岐から、2ルートある中のカラ谷登山道を進む。花はツバメオモトやサンカヨウ、ラショウモンカズラ、タケシマランなどさらにその種類を増し、沢沿いではチャルメルソウなども観ることができた。 ●カラ谷分岐から少し行くと、道はさらにカラ谷登山道とブナ探勝路に分岐するので、まずはカラ谷登山道を進む。緩やかな沢沿いの道を沢を渡り返しながら進んでいくと、見事なカツラの大木が目立つカツラ門に着く。 ●道沿いには、サンカヨウやまだ葉が出たばかりのヤグルマソウが目立つが、外の花も負けてはいない。新たにキヌガサソウやズダヤクシュ、終わりかけだがショウジョウバカマなども観ることができた。 ●やがて、木平分岐に着くが、そこから籾糠山山頂方面へこの日一番の急登が始まる。ここへ来てなかなか大変だが、ポツンポツンと咲くムラサキヤシオの花が応援してくれているようだ。 ●急登が落ち着くと籾糠分岐に出るが、ここまで来れば籾糠山山頂まではあと少しだ。短い急登を2度程こなすと、周囲も開けてきて、やがて籾糠山山頂に到着する。籾糠山山頂は狭いが展望は良く、この日は霞んでいて観ることができなかったが、空気が澄んでいれば、北アルプスを隅々まで見渡すことができるとのことだ。 ●それでも、薄っすらではあるが、乗鞍岳と御岳は確認することができた。山頂で休憩をしていると、ここのスタッフの方がみえて、色々なことを教えて頂いたのだが、その方の奥さんが豊川の方だということで、話はさらに盛り上がった。 ●平日で、他の登山者も少なかったので、山頂でしばらく過ごしてから下山にかかる。下山は、一旦籾糠分岐まで戻り、ブナ探勝路を下ることにした。その名のとおり立派なブナが多く、急な下りが続くが気持ちは癒される。 ●天生湿原まで戻ると、往きにもお会いした女性のスタッフの方と再びお会いして、これから咲く花のことなど色々な情報を頂いた。そしてその間に先に行ったメンバーを追いかけて、来た道を戻ったが、また時季を替えて訪れてみたいいい山だった。 |
上から見る天生峠駐車場 | 靴を洗浄して湿原へ踏み入る | 獣除けの電気柵の出入口 |
休憩所となっている匠屋敷 | ミスバショウが咲き残る天生湿原 | カラ谷分岐 |
カラ谷登山道、ブナ探勝路分岐 | 巨大なカツラの木が並ぶカツラ門 | 木平分岐 |
数箇所ある携帯トイレ用ブース | 籾糠分岐 | 籾糠山山頂 |
籾糠山山頂から見る緑が美しい | 乗鞍岳と御岳が肉眼でかろうじて確認できた | ブナ探勝路のブナの巨木 |
キヌガサソウ | ||
サンカヨウ | ツバメオモト | |
オオバスノキ | マイヅルソウ | タテヤマリンドウ |
咲き始めたコバイケイソウ | 朝ドラで取り上げられたヒルムシロ | ザゼンソウ |
クロウスゴ | タチツボスミレ | マムシグサ |
クルマバツクバネソウ | エンレイソウ | ニリンソウ |
コチャルメルソウ | ズダヤクシュ | 芽生えたばかりのヤグルマソウの葉が目立つ |
リュウキンカ | ヒメカンスゲ | ショウジョウバカマ |
イワナシ | タムシバ | ミヤマカタバミ |
ムシカリ(オオカメノキ) | ムラサキヤシオ | ツルシキミ |
ノウゴウイチゴ | ルイヨウボタン | |
ミドリニリンソウ | ラショウモンカズラ | ミヤマツボスミレ |
ヤマハタザオ | ミツバオウレン | チゴユリ |
ミズバショウ | タケシマラン | ミツガシワ |
ユズリハ | ヒロハユキザサ | ウリハダカエデ |