中岳(久住) | ||
正月の都道府県最高峰結びの山となった九州の屋根と呼ばれる巨大山塊の最高峰 | ||
日 | 2023年5月15日 | |
山 | 中岳(久住)(1,791m)、星生山(1,702m)、天狗ヶ城(1,780m)、沓掛山A(1,503m) | |
行程 | 牧ノ戸峠(6:15)・・・展望台(6:29)・・・沓掛山(6:53)・・・扇ヶ鼻分岐(7:47)・・・星生山分岐(7:58)・・・星生山(8:21-30)・・・久住分かれ避難小屋(9:07-14)・・・天狗ヶ城分岐(9:32)・・・天狗ヶ城(9:46)・・・避難小屋分岐(9:56)・・・中岳(10:06-24)・・・避難小屋分岐(10:33)・・・御池(10:40)・・・天狗ヶ城分岐(10:49)・・・久住分かれ避難小屋(11:06)・・・星生山分岐(11:33)・・・扇ヶ鼻分岐(11:43)・・・沓掛山(12:23)・・・牧ノ戸峠(12:51) | |
山行記 | ●九州遠征2日目は、くじゅう連山の最高峰で大分県最高峰の中岳だ。そして、この山が都道府県最高峰最後の山となる。昨日登った国見岳と比べれば難易度は低くなるが、九州屈指の標高を誇る山なので舐めてかかる訳にはいかない。 ●前日の夜、登山口の牧ノ戸峠まで行き、車中泊をして朝を待った。さすがに標高1300mを超える所なので、夜から朝にかけての冷え込みは平地とは違う。トイレも使用可能だが照明が無く、これまでの全てが整備されたSAや道の駅とは事情が違う。 ●朝、目が覚めると、前日買い出しした朝食を摂り支度を始める。この日は移動がないので暗いうちに支度ができたが、九州は中部地方と比べて日の出が1時間以上遅いので、少し待ってから出かけることにした。 ●登山口は牧ノ戸峠駐車場の左奥にあり、最初はコンクリートで固められた階段の道を登る。道の傾斜はしだいにきつくなり、行く手が明るくなると左に展望所が現れ、そこからも階段道は右に折れてさらに続く。 ●階段道を登りきると沓掛山の山頂の一角で、少し進めば沓掛山の山頂表示が現れる。この辺りはミヤマキリシマが咲き始めていていい感じだが、よく写真などで見るミヤマキリシマが満開状態を観るにはまだ時間がかかりそうだ。 ●沓掛山からは、岩の多い急な下りが始まり、途中ハシゴやロープがかけられているが、それほど長くはない。以降は平坦な道が続き、くじゅう連山の山々や、遠く阿蘇の山並みも確認できた。 ●途中、扇ヶ鼻への分岐が現れるが、それはパスしてさらに進む。この辺りまで来るとミヤマキリシマの咲き具合はまだまだで、山肌を埋め尽くすミヤマキリシマが一斉に開花した時の様子が観てみたいものだ。 ●すぐに星生山への分岐に着くと、今回は中岳が目的なのだが、せっかくなので星生山へも寄っていくことにする。分岐からくじゅう連山の山並みや阿蘇の山々を背に急登を登っていくと、星生山山頂に到着だ。 ●遮るものの無い星生山山頂からは、これまで見えていたくじゅう連山や阿蘇の山々などに加え、くじゅう連山北部の山々や遠くは由布岳の姿も確認することができた。また北面には火山活動による硫黄に覆われた山肌と噴出する水蒸気を観ることができた。 ●星生山から下っていくと、星生山をトラバースする道と合流し、さらに緩やかに下ると広場の一角に建つ久住分かれ避難小屋に着く。久住分かれ避難小屋はよく手入れがされていて清潔で、隣には有料トイレが併設されていた。 ●久住分かれ避難小屋で少し休憩をした後、先へ進む。久住分かれ避難小屋からはその名のとおり久住山方面への道を分け中岳方面へ山腹道を進む。やがて御池が見えてくると、天狗ヶ城と御池との分岐になるので、ここは天狗ヶ城への岩の急斜面を登る。 ●それを登り切ると天狗ヶ城山頂だ。天狗ヶ城は中岳の双耳峰の一峰で、そこから中岳はより近くに見えるのだが、「天狗ヶ城、中岳間滑落注意」の看板がある程、岩の多い険しい箇所がある。 ●天狗ヶ城から下り、中岳との鞍部で避難小屋方面を分け、中岳への登りに取り付く。注意喚起の看板があるとおり、上部で若干険しい箇所があったものの、割とあっさりと中岳山頂に立つことができた。 ●中岳山頂は、くじゅう連山の最高峰ということもあり、360度の展望が広がる。ぐるりとくじゅう連山の山々を眺められるのはもちろん、阿蘇の山々や由布岳、鶴見岳などを観ることができた。 ●中岳は、この山塊では百名山に数えられる久住山と並んで人気の山のようで、平日にもかかわらず多くの登山客が訪れていた。下山は往きに登った天狗ヶ城や星生山は迂回路を歩き、後は来た道を戻った。 ●これまで目指してきた都道府県最高峰はこの中岳登頂によって完登となった。途中、新型コロナウイルス感染症のために中断していただけに、随分長くかかったような感じがした。 ●まだ残っている日本百低山も残すところ後6山と、完登が見えてきた今、次も何か目標を定めるのか、それとも今後は何も目標を定めないことにするのかはまだ決めていない。 |
牧ノ戸峠駐車場 | 牧ノ戸峠の登山口 | 展望台 |
沓掛山山頂 | 沓掛山からの下りのハシゴ | 扇ヶ鼻分岐 |
星生山分岐 | 星生山山頂 | 星生山から観る阿蘇の山々 |
星生山から観る久住山、中岳 | 星生山から観る山肌 | 星生山を振り返る |
一台も車の無い治部坂高原駐車場 | 星生山から観る久住山、中岳と避難小屋 | 久住分かれ避難小屋 |
清潔で綺麗な久住分かれ避難小屋 | 天狗ヶ城分岐 | 天狗ヶ城山頂 |
天狗ヶ城山頂から振り返る星生山 | 鞍部から観る見る中岳 | 中岳山頂で都道府県最高峰完登! |
一台も車の無い治部坂高原駐車場 | 大川入山登山道入口 | 橋を渡って尾根への急登に取り付く |
ホオジロが囀る | ミヤマキリシマ | |
ツクシシャクナゲ | ||
ハルリンドウ | ツクシドウダン | イワカガミ |
オオカメノキ(ムシカリ) | アセビ |