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川苔山(川乗山)
正月の長い道のりだが豊富な花を楽しむことができた自然豊かな奥秩父の名山
2023年4月14日
川苔山(1,383.4m)
行程 町営鳩ノ巣駐車場(5:31)・・・鳩ノ巣駅(5:35-50)━(JR)━奥多摩駅(5:56-6:04)━(西東京バス)━川乗橋(6:15)・・・細倉橋登山口(7:12-17)・・・百尋ノ滝分岐(8:10)・・・足毛岩分岐(8:56)・・・川苔山東の肩(9:41)・・・川苔山(9:49-10:17)・・・川苔山東の肩(10:23)・・・赤杭山分岐(10:33)・・・舟井戸(10:38)・・・大根ノ山ノ神(12:17)・・・熊野神社分岐(12:43)・・・熊野神社(12:57)・・・町営鳩ノ巣駐車場(13:06)
山行記
●久しぶりの「日本百低山」登山は川苔山。しかし、山名は「川苔山」なのか「川乗山」なのかがはっきりしない。それはともかく、今回は、外に組み合わせられる山を思いつかなかったのでこの一山だけの山行だ。
●低山だが行程が長い山なので、前日の午後から豊川を出て現地で仮眠、早朝から登り始める予定だ。車を置く予定の町営鳩ノ巣駐車場に着いたのは午後6時過ぎ。この日は寝るだけなので近くの居酒屋へ行って飲むことにした。
●ところがその店が貸切状態で、店主との話が弾んでついつい飲み過ぎてしまったようで、車に戻るとすぐに寝てしまったようだ。翌日は、朝5時50分の始発電車に乗らなければならないのに、アラームもセットせずに寝てしまった。
●それでも、当日の4時前に目が覚め、支度をすることができたのだが、少々二日酔い気味だ。とにかく電車に乗って奥多摩駅へ向かうが、平日ということもあり、登山者らしい客は数人しかいなかった。
●奥多摩駅に着くとバスに乗り換え、登山口のある川乗橋バス停まで乗車した。そこで降りたのは数人で、本来は人気の山らしいがこの日は静かな山行になりそうだ。バスに乗っていた登山者が次々と出発するので、こちらも歩き始める。
●ここから沢沿いの舗装道をしばらく歩くのだが、タチツボスミレやヤマブキ、ヒトリシズカなどの春の花が咲いていて、いちいち写真を撮っている間に皆さんに追い抜かれて、結局最後を歩くようになり、しまいには前の登山者も見えなくなってしまった。
●舗装道はやや急な所もありオーバーペースにならないようにゆっくりと歩き、コースタイムよりも若干オーバーして登山口のある細倉橋に着いた。ここにも先行の登山者は一人も居なかったが、少し休憩をして山道に入っていく。
●道は沢を木の橋で何度か渡り返しながら進む。しだいに山腹に付けられた細い道を進むようになるのだが、沢からかなり上に付けられているので、よそ見をしていて足を踏み外したら一気に下まで滑り落ちてしまいそうでなかなかスリリングだ。
●山腹道はしばらく続くが、橋で沢の左岸から右岸に渡ると沢の上流部に出る。この辺りも花が多く、これまでもあったタチツボスミレやムラサキケマンなどに加えネコノメソウの仲間やハシリドコロ、ヤマエンゴサクなども観ることができた。
●さらに進むと鉄製の階段が現れるが、そこが百尋ノ滝への分岐だ。百尋ノ滝は本道から少し外れた所からがよく見えるようだが、木々の間から観ることができたのでそのまま階段から始まる短い急坂を登る。
●その後少し右谷の山腹道を歩いた後、急な尾根をジグザグに登り切ると、また右谷の平坦な道を進む。やがて、足毛岩分岐が現れるが、どちらも山頂へ行くことができるようだが、ここは、山頂までの距離の短い左の急坂に取り付いた。
●急坂が落ち着くと枯れた谷沿いを登るようになる。道沿いにはハシリドコロやハナネコノメなどが多く観られた。道は徐々に急になり、それを登り切ると尾根筋に出るが、そこが川苔山東の肩で、冬枯れの木々の先に山頂を観ることができた。
●ここまで来れば、広々とした尾根道を進み、最後の急登をジグザグに登り切ると、小広い川苔山山頂に着く。山頂には立派な山名の書かれた石柱があり、三角点やベンチ、登山道の案内看板などがある。
●山頂からは展望が開けるということだが、この日は折しも大量の黄砂の飛散があり、遠くの山は観ることができなかった。しばらくベンチでのんびりと、忙しく飛び交うヤマガラやヒガラなどの小鳥を観ながら休憩をした後下山にかかる。
●下山は先程の川苔山東の肩まで戻り、そこからは案内に従って右に続く下山路を下り始めた。下山道はいろいろ分岐があるようで、少し不安があったが、推奨のコースはその都度「鳩ノ巣駅」と書かれた案内板があったので迷うことは無かった。
●「舟井戸」を過ぎると次の目標までは長いので、樹林帯の中の道を焦らず着実に下っていく。ガイドブックにもあるように単調な道が続くが、ナガバノスミレサイシンやコンロンソウ、ヒトリシズカ、ルイヨウボタンなどの花が応援してくれているようだ。
●やがて左手に林道が見えてくると、それに向けて道は急降下し林道に出る。林道から案内に従って山道に入るとすぐに大根ノ山ノ神の祠があり、そこからやや急な道を下っていくと分岐が現れる。
●案内にはどちらへ進んでも鳩ノ巣駅へ行くことができるようで、ここに来て色々迷った末に熊野神社の方へ進むことにした。道はかなりの急坂で、それを下り切ると熊野神社の脇に出る。
●後は舗装道を歩いて車を置いた町営鳩ノ巣駐車場まで戻った。この日は平日なのだが、駐車場はいつの間にかほぼ満車状態になっており、この山の人気がうかがえた。

町営鳩ノ巣駐車場 鳩ノ巣駅から電車で奥多摩駅へ 奥多摩駅からはバスで川乗橋へ向かう
川乗橋の登山道入口 細倉橋を渡った所が登山口 百尋ノ滝分岐
ミツバツツジが咲く山腹道 足毛岩分岐 川苔山東の肩
川苔山山頂 川苔山山頂からの眺め 舟井戸
大根ノ山ノ神手前で林道に出る どちらへ行っても鳩ノ巣駅に至る 熊野神社鳥居
ヒヨドリ ヤマガラ ヒガラ
マムシグサ メギ イロハモミジ
キブシ ヒメレンゲ
エイザンスミレ タチツボスミレ フイリフモトスミレ
ナガバノスミレサイシン イワウチワ ハナネコノメ
コガネネコノメ ニッコウネコノメ ツルネコノメソウ
ミツバツツジ ハシリドコロ マルバコンロンソウ
ヤマエンゴサク ミヤマキケマン ムラサキケマン
アセビ ダンコウバイ ヒトリシズカ
ミツバコンロンソウ ルイヨウボタン ヤマブキ
モミジイチゴ ニガイチゴ シャガ
ツクバネウツギ ヤマザクラ オオタネツケバナ
カンスゲ ヤマネコヤナギ

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