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大川入山
この時期にしか見られない白い羊の群と戯れた氷点下の阿智村セブンサミット
2022年11月6日
大川入山B(1,908.3m)、横岳B(1,574.6m)
行程 治部坂高原駐車場(9:03)・・・登山道入口(9:12)・・・横岳(10:16-25)・・・山頂まであと2km地点(11:13)・・・山頂まであと1km地点(11:45)・・・大川入山(12:21-32)・・・山頂まであと1km地点(13:25)・・・山頂まであと2km地点(13:56)・・・横岳(14:44-51)・・・登山道入口(15:42)・・・治部坂高原駐車場(15:51)
山行記
●大川入山山頂直下では、初冬にササの斜面にポツポツと生えている木々に霧氷が付き、その様子が牧草地に放牧された白い羊の群に見えるという。この現象は、雪が積もる前の冷え込んだ日にしか観られないようだ。
●以前から気になっていたのだが、その気象条件が整わなければ観られないので、機会をうかがっていたところだ。そして、数日前、ネットにそれが観られたという情報があり、この日が晴れの予報で、しかも冷え込むということなので出掛けることにした。
●急に決めたので、少し遅れ気味で豊川を出ることになってしまったが、車を停める治部坂高原駐車場には9時前に到着することができた。治部坂高原駐車場は、平日ということもありまだ数台の車しか停まっていなかった。
●早速支度を終えると出発する。いつもはここから蛇垰山へ登ることが多いのだが、この日は国道を横断し、舗装道を歩いて大川入山の登山口を目指した。意外に急な舗装道は、カラマツなどの落葉で覆われていてふかふかだ。
●すぐに舗装道はT時路に突き当たり、そこから案内に従って右に少し下った所が大川入山の登山道入口だ。登山口からは、水路の縁石の跡が残る急な道を登り、水道施設跡を過ぎてさらに進むと、一旦緩やかに下り鉄製の橋を渡る。
●橋からはジグザグに急斜面を登るようになり、それを登り切ると尾根に出る。そこからもヒノキなどの根が地面を覆う急坂が始まる。歩き辛い薄く雪の積もる木の根の道はしばらく続き、それが落ち着くと横岳山頂に到着する。
●横岳を越えると小さなアップダウンのある道をひたすら進む。樹相も植林から雑木林に代わり、時折周囲が開けるが、ガスに覆われ、細かい雪も降り始めてお目当ての白い羊の群を見ることができるのかが心配になってくる。
●途中で「大川入山山頂まであとおよそ2km」の案内を過ぎると少し大きめのピークを越えて大きく下り、「大川入山山頂まであとおよそ1km」の案内を見ると、いよいよ大川入山への登りが始まる。
●周辺の木々は霧氷を纏い、時折青空も現れ始める。山頂が近付き、ササの斜面を見ながら登るようになると、いよいよササの斜面に浮かぶように霧氷を纏った木々が見えてくるが、これがこの日の目的の「白い羊の群」だ。
●ガスがかかったり日が当たってきたりで目まぐるしいが、白い羊の群をカメラに収めようとしばらく粘り、それでも、気温が低く風もあって寒いので、続きは帰りのお楽しみということにして山頂へ続く残りの急坂を登って大川入山山頂に立った。
●大川入山山頂は終始ガスに覆われ、自慢の展望も台無しだ。ベンチにも雪が積もり、とにかく風が冷たいので、風の無い場所で少し過ごした後、早々に下山を始めた。
●先程の白い羊の群が見える場所に着くと、先程より少しは青空が見え日が差してきたりと条件が良くなってきたので。またしばらく粘ることにした。そこからは、白い羊さん以外にも霧氷の木々の向こうに蛇峠山や長者峰、茶臼山なども見ることができた。
●結局そこで30分近く粘った後、来た長い道のりを戻った。往きに見られた道沿いの木々の霧氷やササの葉に積もっていた雪などはすっかり消えていた。

まだがらんとした治部坂高原駐車場 国道を渡って大川入山登山口へ 大川入山登山道入口
木の根の張り出した登山道(帰路撮影) 横岳山頂 大川入山山頂まであとおよそ2kmの案内
大川入山山頂まであとおよそ1kmの案内 大川入山山頂 茶臼山と奥三河の山々
蛇峠山と南アルプス深南部の山々
山頂直下のササの斜面と霧氷の木々 大川入山直下から見る蛇峠山とまだ雪の無い治部坂高原スキー場
ようやく出会うことができた白い羊の群
霧氷の木々

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