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八鬼山
熊野古道最大の難所は登りやすく疲労を感じさせない道
2013年12月7日
八鬼山(647m)
行程 八鬼山登り口駐車場(8:43)・・・行き倒れ巡礼供養碑(9:00)・・・籠立場(9:15)・・・熊野古道・林道交差点(9:22)・・・七曲がり下(9:34)・・・桜茶屋一里塚(9:55)・・・九木峠(10:14)・・・荒神茶屋跡(10:23)・・・八鬼山峠(10:32)・・・八鬼山(10:34)・・・三木峠(10:37)・・・荒神茶屋跡(10:46)・・・九木峠(10:54)・・・七曲がり下(11:28)・・・熊野古道・林道交差点(11:37)・・・籠立場(11:44)・・・八鬼山登り口駐車場(12:11)
山行記
●天狗倉山から八鬼山登山口へ移動する。天狗倉山を暗いうちから登ったので、下山後八鬼山登山口に着いたのは午前8時半過ぎ、ここがこの日最初の山といってもおかしくない時間だ。登山口にはトイレと駐車場があり、古道入口には親切な案内板が設置されている。これは熊野古道が世界遺産に登録されたことにより、登山者が増えたからだろうか。
●案内に従って熊野古道を歩き始める。先の馬越峠の道と同じく石畳が続くが、こちらの方が険しい故に歩く人が少ないためか石畳の苔の緑が濃く、抱いてきた熊野古道のイメージに合っている。道には、八鬼山越えの反対側の登り口、三木里登り口を63/63として1/63毎に木の標柱が設置されているので励みになる。八鬼山峠は34/63になる。
●歩き始めから標柱が次々と現れるのでこれでいいのかと少し不安になるぐらいだ。9/63を過ぎると周囲が開け、熊野古道の中でも一番施工当時の石畳が残されている区間を歩く。その先で再び樹林の中に入ると間もなく「籠立場」と呼ばれる、樹齢三百年にもなる檜の大木の残る広場に出る。
●さらに進むと、木の橋を2つ渡って、林道との交差点に出る。そこで林道を横切り、石の階段を登って再び熊野古道を歩く。緩かった斜面も徐々に急な所が現れ、やがてこのコース最難所とされる七曲がりの下(20/63)に出る。ここから280mにわたってジグザクの石段の急登が続くが、それはあくまで山登りを目的としていない人達の感覚で、登山者にとってはとても歩きやすい道に思える。七曲がりの案内にもあるが、あえて緩急をつけることによって、疲労を和らげる道づくりがされているということだ。
●以降、27/63の「桜坂一里塚」や「蓮華石・烏帽子石」などを経て31/63の九木峠の広場に到着する。九木峠から尾根道を登っていくと荒神堂と荒神茶屋跡のある広場が現れるが、ここまで来ればあと一登りで八鬼山越えの最高地点である三木峠に到着する。八鬼山の山頂は、そこから江戸道を少し行ったところの左の高みにある。
●八鬼山山頂は、樹林に囲まれて展望が無く、ゴトゴト岩という大岩が山頂とされており、その前の低木に八鬼山というプレートが掛けられていた。登る前は熊野古道最大の難所ということで、どんなに大変な所かと思っていたが、それはあくまで、この道を生活道路として通らなければならない人達の感覚で、むしろ山登りを目的とする人にとってはとても歩きやすいいい道だと感じた。下山は来た道を戻るが、初めての世界遺産熊野古道を味わうようにゆっくりと下ることにした。

トイレのある八鬼山登り口の駐車場 熊野古道八鬼山越え入口 熊野古道の施工時のものが残される石畳
籠立場 熊野古道・林道交差点 難所七曲がりの急坂
桜茶屋一里塚 蓮華岩と烏帽子岩 九木峠
荒神堂と荒神茶屋 八鬼山越えの最高地点の三木峠 ゴトゴト岩のあるピークが八鬼山の山頂

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